高智晟氏の家族(高智晟氏の妻・耿和氏のツイッターより)

 中国の著名な人権派弁護士である高智晟氏は、中国共産党(以下、中共)に拉致された疑いで、失踪して4年になりました。高氏の妻である耿和氏は13日、「丸々1460日、私の涙はとっくに流し尽くしました。しかし、放棄できず、神様よ、私を見守ってくださり、中共という悪魔に立ち向かう勇気を与えてもらえますように、哀れな夫を一刻も早く見つけさせてもらえますように願います」と発表しました。

 以下は、耿氏が13日にツイッターで発表した声明の一部抜粋です。

 彼(高氏)は16年間も自由を失い、妻と子供から引き離され、数え切れないほどの恐ろしい拷問を受け、普通の人には想像もつかないような代償を払ってきました。私は未成年の子供2人を連れて外国に亡命しました。娘は中国で中共の警察官に屈辱的な扱いや暴行を受けたため、心の傷はいまだに癒えていません。5歳の子供は父親に再会することができず、写真でしか父親を思い出すことができません。人生で最も父親を必要とする時期に、父親の愛を受けられなくなりました。世界で最も高氏を愛した一人である姉は、高氏が行方不明になった3年後に川に飛び込んで自殺しました。

 中共が悔い改め、善人に立ち直り、高氏を自由の身に戻してくれることを、もう信じられません。彼が電話に出て、自ら「まだ生きている」と言ってくれると望んでいます。私は普通の主婦で、今はこれしか望みはありません。

 このささやかな願いが叶えられなければ、残りの人生は10年以上も滞在したアメリカでのすべての資源を利用して、陝西省公安庁の胡明朗・前長官、徐大彤長官、荘長興政法委員会書記に対して、財産の凍結や肉親の追放を含む国際的な制裁を求めていきます。現任と前任の公安部長は陝西省公安庁の悪行を阻止しなかったため、私の次の対象となり、両公安部長に対する国際的な制裁を求める権利を留保します。

 最後に、神様に私を見守ってくださり、中共という悪魔に立ち向かう勇気を与えてもらえますように願います。また、良心のあるすべての人々のご協力、夫である高智晟を早く見つけられるよう、より多くの情報を提供していただきたくお願い申し上げます。

(翻訳・徳永木里子)