中国江蘇省揚州市は10日、新規感染者が54人確認された。11日、当局は主要都市で6回目の大規模PCR検査を開始した。より多くの住民が集中隔離させられ、現地の隔離用資源が枯渇したため、住民は近隣の町に移動せざるを得なくなった。

 公式メディアの報道によると、10日の0時から24時までの間に新規感染者が54人確認され、7月28日以降、楊州市で累計448人の新規感染者が確認された。

 現地メディアの報道によると、揚州市当局は11日未明、主要都市部で6回目の大規模PCR検査に関する通知を発表した。

 ネットユーザが投稿した動画では、揚州当局は10日、感染が深刻な団地の住民を市外の集中隔離場へ移送するため、多くの大型バスを出動させた様子が映っている。多くの大型バスが路上に駐車しており、人々が逃げるのを防ぐためか警察官が各交差点に並んでいた。隔離された住民は白い防護服を着せられ、「白い人」の群れが通りを歩いていた。大人も子供も黙々と静かに歩いており、重たい空気が漂っていた。また一部の住民は防護服を着て荷物を持ち、玄関の前で待っている。団地全体が隔離されるところもあった。

 移送は昼夜を問わず、夜中でも、防護服を着て荷物を持ち、バスに乗り込む住民たちがいた。動画を撮影したネットユーザは「揚州人は今、何を一番恐れているのか?大型バスだ」と述べた。

(翻訳・徳永木里子)