鄭州市5号線地下鉄駅の入り口(ツイッターより)

 鄭州市地下鉄5号線で亡くなった犠牲者が初七日を迎え、地下鉄駅の入り口には大量の花が供(そな)えられ、家族や友人に哀悼の意を表していた。 現場では「花が多すぎて、供える場所がなくなった」という声も聞かれた。

 ツイッター上の動画によると、現場の階段の上に座って見守る人たちや、手に花を持って供える場所を探す人たちの姿が映っていた。地下鉄の出口から外に向かって、花束がびっしりと並んでいた。

 駅の入り口には、花や「7・20」と飾られたキャンドルがあり、そして食べ物が供えられている。ネットユーザーは、「左は河南人の最も伝统的な朝食である胡辣汤(フーラータン)。下にはポテトチップスがあり、女の子は生前ポテトチップスが好きだった。これは被害者の中には子供や女の子がいたということだ」と述べた。

 「河南に行ったことはないが、憂鬱すぎて息が重苦しい、本当に心が痛む」、「見ていて胸が痛くなる。現場に行かなくても、涙がぽろぽろと出る」とコメントを残したネットユーザーがいた。

 情報筋によると、26日には地下鉄の入り口に花が供えられていたが、当局は市民の追悼行事を防ぐため、仕切り板で花を囲んでブロックした。その夜、民衆が自発的に仕切り板を取り払った。27日、当局は再び仕切り板を張ったが、市民から強い反発を招いた。結局、仕切り板を撤去したという。

 当局は27日、地下鉄5号線で女性11人、男性3人、計14人が死亡したと発表した。しかし、供える場所がないほど多い追悼の花束に対して、公式に発表した数字を信じる人がどれぐらいいるだろう。

五十代の男性が出している看板:「ニウニウ、パパがあなたを連れて家に帰りたい。」(ツイッターより)

(翻訳・吉原木子)