ジンバブエのコンスタンティノ・チウェンガ副大統領(President's Secretariat (GODL-India), GODL-India, via Wikimedia Commons)

 中国滞在中のアフリカの国ジンバブエのコンスタンティノ・チウェンガ副大統領が27日、新型コロナウイルス(中共ウイルス、COVID-19)に感染したと確認された。彼が泊まっていた励駿(れいしゅん)ホテルは封鎖され、宿泊客と従業員約400人は21日間の集中隔離を求められた。チウェンガ副大統領はこれまで中国製ワクチンを2回接種した。

 中国公式メディアの報道によると、北京では27日に、新たな海外輸入症例が1人確認され、すぐに特定病院に搬送された。感染者が宿泊していたホテルでは殺菌・消毒を徹底し、全ての接触者は隔離されたという。

 情報筋によると、チウェンガ副大統領が泊まった励駿ホテルは5つ星のホテルであり、北京市東城区の王府井商業エリアに位置し、北京協和病院から500メートルしか離れていない。チウェンガ副大統領は北京協和病院で治療を受けていたとみられる。

 ネットユーザーによると、25日午前8時ごろ、救急車が到着し、非常線でホテルの周りが囲まれたが、ホテル側は当日の宿泊客に事情を説明せず、通常通りチェックイン手続きを行っていた。午後9時過ぎて、ようやくホテルが封鎖され、出入り禁止となった。

 その後、ホテルにいた全員がPCR検査の実施、21日間の集中隔離が求められた。

 中国公式メディアによると、チウェンガ副大統領は2月18日に、中国製ワクチンを接種し、彼はジンバブエ初のワクチン接種者であるという。その後、チウェンガ副大統領は3月18日に、中国製ワクチン2回目の接種を終え、メディアに対して短いスピーチを行った。

 彼は中国製ワクチンの安全性と信頼性を称賛し、ジンバブエの人々に積極的にワクチン接種を行うよう呼びかけた。

(翻訳・吉原木子)