1984年米国を訪問した時、趙紫陽(右)が米国大統領であたロナルド・レーガン夫婦と一緒に撮った写真(Doug Kanter/ Wikimedia Commons, パブリック・ドメイン)

 近日、在中国米国大使館(以下「米国大使館」)は、公式ウェイボー上に中国共産党の前首脳・趙紫陽氏の写真をアップした。発表の日時が趙氏の誕生記念イベントと一致していたため、中国人ユーザーから注目を集めた。

 1月19日、米国大使館は公式ウェイボー上で、趙氏が当時のロナルド・レーガン大統領とホワイトハウスの前で握手した写真を公開した。

 同ウェイボーでは、「中米の国交樹立40周年を記念するためこの古い写真(1984年)を発表した」と説明された。単なる偶然の可能性もあるが、「2019年1月17日」は趙氏の逝去からちょうど14年を迎える日であり、また今年は天安門事件から30年後でもある。

 趙氏は1989年の天安門事件に同情したことで免職され、自宅に長期間軟禁されていた。2005年、趙氏は享年85歳で亡くなった。

 趙氏は以前から中国共産党にとって「敏感な人物」であった。今年の趙氏の忌日、北京は通常より厳重に警戒されていたことがわかった。特に趙氏の旧居の周りにはパトカーが多く巡回しており、複数の交差点では警察による監視が確認された。

 趙氏の次男である趙二軍氏はボイス・オブ・アメリカ(VOA)で、趙氏の旧居の周辺では200人もの警察官が監視を行っており、こうしたことはここ数十年で一度もなかったことだと発表した。

  天安門事件の際、趙氏が暴力的弾圧に反対することで追い落とされた点に多くのネチズンが同情の意を示しており、米国大使館の公式ウェイボーは多くの「いいね」を集めた。

 あるネチズンは次のようなコメントを残した。
「何年も経って、米国人は再びこの敏感な名前に触れてしまった:趙紫陽」

注:
天安門事件:天安門事件(てんあんもんじけん)は、1989年6月4日(日曜日)に、同年4月の胡耀邦元党総書記の死をきっかけとして、中華人民共和国・北京市にある天安門広場に民主化を求めて集結していた学生を中心とした一般市民のデモ隊に対し、中国人民解放軍が武力で鎮圧、多数の死傷者を出した事件である。(ウィキペディア)

(翻訳:謝如初)