名門医学誌「ランセット」の新型コロナウイルス起源調査委員会のウェブページ

 名門医学誌「ランセット」は21日、非営利団体「エコヘルス・アライアンス(EHA)」代表のピーター・ダスザック氏を、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の起源調査の委員会から、除名したことを発表した。また、ダスザック氏が昨年、26人の科学者を率いてネット上で「武漢ウイルス研究所」を支持する声明を発表した際、自分と研究所の関係を同誌に開示しなかったことを非難した。

 英紙「Epoch Times(大紀元時報)」の報道によると、ランセットCOVID-19委員会は当初、ダスザック氏を委員会の会長に指名していたが、現在は組織へ入ることを拒否したという。また、ダスザック氏が率いるEHAが、数十万ドルの米政府助成金を武漢ウイルス研究所に与えたと指摘する別の報道もあった。

 ダスザック氏は26人の科学者を率いて、2020年2月22日付の「ランセット」誌に声明を発表し、新型コロナウイルスは実験室から流出したものではなく、コウモリから何らかの中間宿主を経由して、人間に移ったものだと主張した。共同声明した学者らはいずれも権威があるため、パンデミック発生初期に、ウイルスの起源論の中で、最も影響力のある文書の一つとなった。そのため、ウイルス流出説については、学術的国際的にも秘密にされてきた。

 ダスザック氏が率いるEHAが、新型コロナウイルスの発生源である、武漢のトップ生物学研究機関「武漢ウイルス研究所」と、直接連携していることがメディアで明らかになった。

(翻訳・徳永木里子)