個人情報保護法(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 欧州連合(EU)の消費者保護団体である欧州消費者機構(BEUC)は2月、TikTok(テイックトック)のユーザー契約条件が消費者のプライバシーに関するEUの規制に違反しているとEUに訴えた。EUは、TikTokのユーザー規約の一部の条項が消費者に誤解を与え、混乱を招くものであることを認め、5月28日に、北京字節跳動科技(バイトダンス)傘下の TikTokに対し、EUの消費者団体の苦情に対して1ヶ月以内に回答するよう求めた。

 欧州委員会のディディエ・レインダース司法担当委員は同日に発表された声明の中で、「EUは、ビデオバナー広告を含め、巧妙に隠された広告や有害で不適切なコンテンツを子供や未成年者に対して放映することを禁止している」と述べた。また、EUはスウェーデンとアイルランドの現地消費者団体と正式な対話を開始し、TikTokがEUの消費者保護規制を遵守するよう求めていると述べた。

 TikTokは今年4月、英国や欧州の数百万人の子どもたちを代表してロンドンで提起されたプライバシー保護訴訟に直面した。同訴訟は、TikTokが英国およびEUのデータ保護法に違反していることを告発するものである。同訴訟を支持する団体は、TikTokが数百万人もの子供たちの情報を不正に処理するのを阻止することを目的としており、個人情報を削除するよう要求するとの声明を発表した。

(翻訳・藍彧)