米紙「ニューヨーク・タイムズ」のコラムニストであるデビッド・レオンハート氏(New America, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons)

 一部の米主流メディア関係者は最近、新型コロナの「武漢ウイルス研究所流出説」を否定していたのは、主に共和党の主張に反対するためだったと公に認めた。当初否定していたメディアには、ABC、ニューヨーク・タイムズ、NBCなどが含まれている。

 ABCニュースのワシントンD.C.記者であるジョナサン・カール氏は、5月30日に放送された同社制作の政治討論番組「ジス・ウィーク」で、「研究所流出説」は、ポンペオ前国務長官とトランプ前大統領が最初に言い出したことで、たとえ一部が真実であったとしても、否定したことを認めた。

 コットン上院議員は2020年2月のインタビューで、ウイルス発生源の調査を呼掛け、中国共産党はウイルスを初めて知った時間について嘘をついており、米国はウイルスの発生源について中国共産党の言うことを信用していないと述べた。

 米紙「ニューヨーク・タイムズ」のコラムニストであるデビッド・レオンハート氏は5月30日、研究所流出説を唱えたのがコットン氏だったため、多くのジャーナリストが無視していたと述べた。

 NBCの政治番組「ミート・ザ・プレス」の司会者チャック・トッド氏は番組の中で、政治的傾向や共和党への反感を理由に、ウイルス発生源に関する調査が無視されたことを認めた。

 より多くの証拠と関係報道が明らかになるにつれ、米主流メディアは「研究所流出説」が信憑性のあるものと考えるようになった。さらに、鍵となる原始データの共有を拒む中国共産党政権の姿勢は容認できないと指摘し、ウイルスの発生源に関する新たな調査を促している。

(翻訳・藍彧)