江蘇省蘇州市で発生した竜巻(YouTube動画のスクリーンショット)

 中国蘇州、武漢で14日夜竜巻が発生し、15日午後までに、計12人の死亡、429人の負傷者を出した。

 中国メディアによると、14日19時から21時までの間、上海に隣接する蘇州市呉江区盛澤鎮の一部地域、中国中部に位置する武漢市蔡甸区が相次いで竜巻に見舞われた。江蘇省蘇州市当局が発表した注意報によると、14日19時前後、蘇州市の盛澤鎮で一部電力施設や多くの家屋が竜巻に破壊されたという。15日明け方5時まで、蘇州市で4人の死亡、149人の負傷が確認された。

 空中ショットから、竜巻に見舞われた地域では爆撃を受けたような一面の惨状で、屋根が吹き飛ばされ、鉄骨ラーメンまで折れた。現地気象局は、今回の竜巻は改良藤田スケールのEF3(注1)に相当するという初歩的な判断を発表した。

 武漢市蔡甸区などの地域でも同日夜20時にひょうを伴った竜巻が現れ、一部の住宅が被害を受け、木の折れや建物の倒壊が見られた。15日15時までのところ、武漢市では少なく8人が死亡、280人が負傷した。倒壊した住宅が27軒、被害を受けた住宅が130軒で約3.8万人が影響を受けた。

注1:EF3というのは、「改良藤田スケール 」に基づく竜巻の強さを表すもので、住宅や商店街などの比較的大きな建物が、重大な損害をこうむる規模ということである。

(翻訳・北条)