父親が中国公安部の職員という理由で、中国人学生の留学ビザ申請を、米国大使館が却下したことが13日、中国共産党の機関紙「人民日報」の姉妹紙である、環球時報の報道で分かった。米国のビザ担当者からの伝言で、米国務長官の指示を踏まえ、中国の国家安全部と公安部の現役職員の配偶者と子女へのビザの発給を停止したのだという。

 環球時報の報道では、学生の父親の具体的な身元について触れていない。『看中国』の情報筋によると、学生の父親は中国の公安部の高官である。また、今回の件を受け、中国共産党の公安機関や高官の間では、わが子の米国への留学が今後制限されるのではないかという懸念が広がっている。

 ネット上に出回っているビザ担当者から学生への伝言によると、米ビザ担当者は、下記の人々に対する短期出張・商用ビザ、短期観光ビザ、報道関係、及び学生ビザの発給を停止するとのこと。

1、中国国家移民管理局(出入国管理局を含む)の副局長(またはそれに相当する者)以上の職員、その配偶者、21歳未満の既婚または未婚の子女。 
2、中国国家監察委員会、国家安全部、公安部の現役職員、その配偶者、30歳未満の子女。

(翻訳・徳永木里子)