梁珍氏(写真撮影:看中国/李晴)

 香港「大紀元時報」の記者である梁珍氏は11日昼、自宅マンションの前で何者かに棒で殴打され、体の複数か所を負傷し、病院へ搬送された。容疑者は約1分後に車で逃走した。

 襲われて負傷した梁珍氏は、クイーン・エリザベス病院(Queen Elizabeth Hospital )に運ばれた。診察を受ける前に「看中国」、「大紀元時報」、「新唐人テレビ」、「アップル・デイリー」、「自由アジア放送」など多くのメディアからのインタビューを受けた。同氏によると、同日昼11時30分、自宅マンション前でバスに乗ろうとしていたところ、突然、ある自家用車が近づいてきた。車から覆面をした肌黒で、痩せた体型をした男が降りた。その男は野球のバットのようなものを持って彼女に向かって突進してきて、彼女の両足に激しく殴りかかった。彼女はバットを避けるために一度ひざまずいて、バットを掴もうとした。容疑者は一分間に及ぶ暴行中に声を出さず、その後は黙ったままに来た車で逃走した。梁珍氏は車のナンバープレートが「TV3851」であることをはっきり覚えているという。

 負傷の詳細についての検査結果はまだ出ていないが、梁氏は両足を打撲して腫れ上がった傷をメディアに見せ、中国共産党の仕業だと訴えた。「これは、香港の法輪功学習者や『大紀元時報』、そして香港の正義の人々などを威嚇することを目的としたもので、卑怯な手段を使って私たちを黙らせようとしている」

 その裏付けとして、梁氏は「最近、香港各地で法輪功迫害の真実を伝えている法輪功学習者への攻撃、香港『大紀元時報』の印刷工場への攻撃、そして私自身が中国共産党の工作員に尾行され、襲撃されたなどの一連の行為は組織的なものである。なぜなら、私は大紀元の記者であり、多くの人に知られているベテランのメディア関係者であることに加えて、個人的な信仰から香港法輪功仏学会の会長でもあるからだ」と語った。

 「大紀元時報」本社は、梁珍氏の暴行被害について声明を発表し、中国共産党による卑劣な手段での嫌がらせを厳重に非難した。

病院にいる梁珍氏(写真撮影:看中国/李晴)
梁珍氏の両足は打撲し、ひどく腫れている写真(写真撮影:看中国/李晴)
梁珍氏の両足の負傷した写真(梁珍氏が提供)

(看中国記者・李晴、何佳慧/翻訳・藍彧)