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 インドで流行している新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)は、現在煉獄のような規模になっている。当局は「二重変異株」が致命的な第2波発生に関係している可能性があると考えており、インドの最高科学顧問が、第3波は「避けられない」と指摘した。当局は、1万件以上の有効なサンプルのうち、3,532件が懸念される新しい変異ウイルスである可能性があると述べた。

 海外メディアの報道によると、変異ウイルス「B.1.617」は3月にインドで初めて発見され、科学者たちは最初のウイルスと比較して15の変異があることを発見したという。第2波のピークは4月に爆発し、インドニューデリー国立疾病管理センターのスジート・シン所長は、「新型コロナウイルスの爆発はまだ終わっていない」と警告した。

 これまでに採取された13,000個の有効サンプルのうち、3,532個のサンプルから懸念される新しい変異ウイルスが発見され、そのうち1,527個が「B.1.617」という変異株であった。ウイルス学者のシャヒード・ジャミール博士は以前、英国の「インデペンデント紙」に対し、ウイルスの主な変異株は「E484Q」と「L425R」の2つで、患者あるいはワクチンを接種した人の抗体反応を回避し、より強力に、より早く拡散するようになっていると述べた。

 米国ミシガン大学の疫学者であるBhramar Mukherjee(音訳:ブラマー・ムカルジー)博士の研究チームは、インドの感染を予測・追跡できるモデルを開発した。同研究チームは、インドでの流行が5月中旬にピークを迎え、1日あたりの新規感染者数が80万人から100万人に達する可能性があり、死亡者数は5月末にピークを迎え、1日あたりの死亡者数が4,500人にも達する可能性があるというモデルに基づいて調査結果を発表した。

(翻訳・藍彧)