因果応報 自分で投げたブーメランから逃げる人(IZUMIMARU、illustACより)

 台湾台北市出身の張さん(70代)は、ロサンゼルス在住の華人女性です。彼女の家族は五世代にもわたってとても不思議なことが起こり続いていました。

 家族の長子の悲運

 張さんの家族では、長男は36歳の誕生日に、長女は34歳の誕生日に必ず亡くなってしまいます。この呪われたような悲運は、張さんの父親の5世代前からすべての世代で起こっていました。

 張さんの母親はこの事を知っていましたが、長女である張さんに教えたことがありませんでした。

 妊娠時のおかしい症状

 張さんは33歳5か月の時、妊娠したことに気づきました。出産予定日がちょうど34歳を迎える誕生日でした。

 当時、張さんはすでに3人の男の子の母親でした。しかし四子を妊娠する時に、かつてないおかしいことが起こりました。妊娠中、張さんはしばしば気分がとても悪くなり、壁に体をぶつけたいほどつらかったそうです。つらくて耐えられない時に、主人と3人の息子たちに強く殴ってもらわないと、気分が良くならず、夜に寝付かれず、よくイライラしていました。これまでの妊娠ではなかった症状でした。

 不幸な早産

 張さんの母親には僧侶の友人がいます。ある日、僧侶さんが妊娠した張さんを見た時、驚いてため息をつきましたが、張さんには何も言いませんでした。

 妊娠6ヶ月目のある日、張さんの母親が「銀糸巻き」(蒸しパンの一種)を食べたいと言いました。張さんは銀糸巻きを買うために、バスに乗って出かけました。バスに乗ると、席が空いていなく、ずっと立っている張さんに誰も席を譲ってあげませんでした。張さんが妊婦だと分かっていても、目をつぶってみて見ぬふりをしている乗客もいました。

 そんな中、突然、バス運転手が急ブレーキをかけました。張さんは隣の人にぶつかって転倒し、病院に緊急搬送されました。その夜、妊娠6ヶ月経たずの子供が未熟児で生まれてしまいました。その体もとても小さかったのです。2日後、張さんは家に帰りましたが、未熟児は看護観察を続ける必要があるため、病院に預けておきました。

 悪い夢

 子供が生まれて1ヶ月が経ったある日の夜、張さんは悪い夢を見ました。

 夢の中で、張さんは子供と手をつないでいました。突然、張さんが手を放してしまったところ、子供の顔が真っ黒になりました。はっと目を覚ました張さんは、不吉な予感がしました。

 その時は午前3時でした。張さんは、病院に電話をかけて子供の様子を聞いてみようと主人に頼みました。ちょうどその時、病院から電話が掛かってきました。午前3時に子供が亡くなったそうです。これを聞いた張さんは深い悲しみに陥りました。

 命で晴らす怨み

 同日朝6時ごろ、あの友人の僧侶さんがタクシーで張さんの家に駆け付けてきました。部屋に入ると、僧侶さんは張さんの母親に「おめでとう」と言って、「子供は3時に亡くなったのですか?」と尋ねました。そして、僧侶さんは事情を語りました。

 なんと、張さんの亡くなった子供は、前日の夜12時ごろ、僧侶さんに別れを告げに来たそうです。子供は僧侶さんに、「私は彼女(張さん)を連れて行くつもりでしたが、今は連れて行くことができません。なぜなら、彼女は母親に親孝行する人です。大きなお腹を抱えて、母親が食べたいものを買いに行きました。元々彼女の34歳の誕生日に連れて行くつもりでしたが、バスの中でのできごとで、彼女のお腹に居られなくなりました」と言いました。

 僧侶さんは「君は彼女に何か恨みがあるのですか」と聞きました。

 「彼女は何世代前には汚職役人で、ある事件で誤った判決を下しました。私は濡れ衣を着せられて、無実の罪で刑務所に入れられて死んでしまいました。彼女が妊娠から受けた苦痛は、私が刑務所で受けた苦痛と同じものでした。頭をぶつけられたり、人に叩かれたりしたのも、まさに私が刑務所で受けた拷問でした。今、彼女が私を生みましたが、彼女の家に仏壇があるから、私は彼女の家に入ることはできません。彼女を連れて行こうと思っても、なかなかできなくてやめました。私はこれから、彰化県のところに転生していかないといけませんので、これでお別れです」と子供は語りました。

 この因縁関係を伝えた僧侶さんは最後に、張さんの家族で代々若死になった長子たちも、当時の案件の関係者や、賄賂を受け取った当事者たちだったと教えました。

 これは現代で起きた実話で、張さんご本人が実在しているため、本名は伏せさせていただきます。

(翻訳・心静)