トランプ前大統領の顧問弁護士、前ニューヨーク市長ルドルフ・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)氏(Gage Skidmore from Peoria, AZ, United States of America, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons)

 複数のメディア報道によると、トランプ前大統領の顧問弁護士を務めたジュリアーニ氏の弁護士であるロバート・コステロ氏は28日、米連邦捜査当局(FBI)の7人の捜査官が同日午前6時に、マンハッタン区にあるジュリアーニ氏の自宅を2時間にわたって捜査したと述べた。捜査官はジュリアーニ氏のノートパソコンや携帯電話などの電子機器を押収した。

 NewsMaxTVによると、ジュリアーニ氏の息子のアンドリュー氏は、FBIが父親の家を捜査したことは政治的な迫害であり、左派が米国の法執行システムを政治化して、やり続けている現れだと記者団に語った。「共和党、民主党の支持者を問わず、米国人なら誰も、今日私たちの家で起こったことに対し、不安を抱くはずだ。今回の行為はとても恥ずべきことであり、必ず止めなければならない!前米大統領の弁護士の身にこのようなことが起こるのであれば、どこでも起こりうるからだ」

 一方、ジュリアーニ氏の弁護士コステロ氏は、今回のFBIの動きは全く必要ないと主張している。また、「今日の彼らの行為は、法律的には完全に暴徒の行為である。元副検事、元連邦検事、元ニューヨーク市長にこんなことをしてもよいのか」と疑問を呈した。

 コステロ氏はまた、FBI捜査官が、政治コラムニストのジョン・ソロモン氏との手紙を含む、ジュリアーニ氏の他者とのやりとりを探していることにも触れた。そしてソロモン氏は、バイデン家族とウクライナのスキャンダルに関してジュリアーニ氏に手紙を送っていた。

 報道によると、ジュリアーニ氏は起訴も逮捕もされておらず、FBIが同氏の自宅を家宅捜査した理由も明らかになっていない。

(翻訳・神谷一真)