米カリフォルニア州にある「自由彫刻パーク(Liberty Sculpture Park)」の責任者で、彫刻家でもある陳維明氏は多くのボランティアと、「新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)」をテーマとした彫刻を手掛け始めた。同彫刻は、昨年10月26日に制作が始まり、今年6月4日に完成される予定だという。

 陳氏は、「『新型コロナ』主題の彫刻は、まだ世界的に流行している新型コロナウイルス(中共ウイルス)を忘れさせないためのものであり、中国共産党が感染状況を隠ぺいしたことで、パンデミックとなったのを永遠に記録するためである。中共ウイルスによる死亡者数は、すでに第二次世界大戦の死亡者数を超えており、共産主義あるいは権威主義こそ、世界で最も危険なウイルスであり、それは疫病と死亡者を生み出す温床でもある。また、中共ウイルスは中華民族にとっての災難であるだけでなく、全世界にとっての悲劇でもあるので、彫刻のような芸術作品で記憶にとどめておきたいと考えている」と語った。

 陳氏はまた、「制作において多くの困難があったが、どんなに困っていて、助けがなく、金銭的に不足していても、どうにかしてやり通さなければならない」と強い意志を語った。

 米国政府機関によると、中国共産党は同彫刻に関する活動を監視しており、製作に関わっている人々は何らかの危険に晒されている可能性があるという。しかし、陳氏をはじめとする彫刻チームメンバーやボランティアは恐れを知らない。彼は「私たちは(中国共産党を)恐れていない、たとえ命を失っても彫刻し続ける」と述べた。

 ボランティアのJonasさんは、これは中国共産党に対抗する最も効果的な方法であるとし、中国共産党の妨害工作や小粉紅(注1)に挑発される可能性があるにもかかわらず、正義感を持って参加する決意を固めている。「誰も立ち上がらなければ、中国共産党は暴走し続けるだろう」

注1:小粉紅(しょうふんこう、シャオフェンホン)とは、中国語では「ピンクちゃん」に等しく、「未熟な共産主義者」であるという意味で使われている。

(翻訳・玉竹)