新疆ウイグル自治区に380カ所以上の収容施設と疑われる場所があるという(イメージ:Australian Strategic Policy Instituteホームページより)

 米政府やカナダ、オランダ議会が新疆ウイグル自治区のウイグル人に対する中国共産党のジェノサイド(集団殺害)を宣言した後、英国下院は22日、動議を全会一致で可決し、同じ宣言を発表した。

 同動議は英国政府に対し、国連の「ジェノサイド条約(集団殺害罪の防止および処罰に関する条約)」に対する承諾の義務を果たし、関連するすべての国際法を使って、中国共産党による新疆ウイグル自治区の人々に対する人権犯罪を終わらせるよう呼びかけた。

 英国保守党のヌスラット・ガーニー下院議員は発起人で、「本日、下院は全員一致で新疆ウイグル自治区における中国共産党による残虐な弾圧をジェノサイドと呼ぶことを表明した。私たちの活動はここで終わるものではなく、ジェノサイド条約に基づき、さらなる残虐行為を防ぐために行動する厳粛な義務がある。我々がしなければ、歴史は我々に善意な評価をしてくれないだろう」と述べた。

 同氏は、このような残虐行為が行われている間、英国政府は中国共産党と通常のビジネスを行うことができないと考えている。「政府は今、私たちのサプライチェーンが、ウイグル人の奴隷労働によって生産された製品に汚染されないよう、緊急措置を早急に講じなければならない」

(翻訳・藍彧)