ロイター通信によると、ロシアのプーチン大統領は21日、モスクワで内政・外交の基本方針を示す年次教書演説を行った。すべてのロシア人が新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)ワクチン接種を受けるよう促すとともに、今秋に大量の予防接種が達成できる見通しだと話した。また、9月の議会選挙までに、子どもを持つすべてのロシア人家庭に新しい援助政策を打ち出すとのこと。

 外交政策について、プーチン大統領は「(欧米との)良好な関係を期待している。我々は本当に友好関係を壊したくない。しかし、もし誰かが我々の善意を無視し、我々の行動を弱々しいものと見なし、自らその関係を壊そうとすれば、ロシアの対応は非対称で、迅速かつ厳しいものになることを知るだろう」と述べた。

 同氏はまた、「一部の国は、如何なる理由、或いは理由もなくロシアを非難する非常に悪い習慣を身につけている。これはある意味運動である」と指摘した。

 プーチン大統領は、ロシアには問題に対処するのに、十分な忍耐力、責任感、常識があるが、西側諸国がレッドラインを越えないように警告した。「このレッドラインがどこにあるかは、具体的な事例で我々が決める。ロシアの基本的な安全保障上の利益を脅かすような挑発行為を発起したいかなる組織も、久しく体験していない後悔を味わうだろう」

(翻訳・藍彧)