北米男子プロバスケットボールリーグ(NBA)はこのほど、視聴率の低迷に再び見舞われた。2011-2012年シーズン以来、米ABCニュースでの視聴率は45%下がり、ターナー・ネットワーク・テレビジョン(TNT)は40%、ESPNは20%下落した。世論調査によると、NBAの親共産主義的な立場が国民の反感を買ったことが視聴率急落の主な原因であるとのこと。

 米メディア「ブライトバート・ニュース・ネットワーク」18日の報道によると、過去2回のNBAファイナルの視聴率は、いずれも低下している。昨年の視聴率は51%減で、過去最低であった。最もひどかったのは最終決戦で、視聴率の前年比で約70%減となった。

 ハリス世論調査によると、自らをスポーツファンだと思う回答者の39%が、NBAがあまりにも政治的になってしまったと考えており、他9%の回答者がNBAの中国共産党との親密な関係で、プロバスケットボールに落胆したと答えた。

 NBAは2020年シーズンで「ブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter、BLM)」への支持を公に表明したため、アメリカの一般市民や保守派の大多数から反感を買ってしまい、視聴率が急落した。その後、NBAコミッショナーのアダム・シルバー氏は、今後「ブラック・ライヴズ・マター」への支持を公に表明しないと述べた。しかし、2021年シーズンの視聴率を見ると、シルバー氏の発言は手遅れだったかもしれない。

(翻訳・徳永木里子)