中国海軍の「遼寧」空母(Baycrest, CC BY-SA 2.5, via Wikimedia Commons)

 米海軍ニュースサイト(Naval news)は15日、上海で建造中の「003」空母の衛星写真を公開した。「遼寧」、「山東」に続く中国海軍の3番目の空母であり、現在、中国海軍で最大の空母である。

 同報道によると、中国共産党の003空母はほぼ組み立てが完了し、輪郭も大まかにできている。「遼寧」や「山東」よりも優れた先進的な駆動システムを採用している。「遼寧」や「山東」の駆動システムは、旧ソ連の蒸気タービン駆動方式である。

 003空母は、中国空母の大きな進歩とも言える発進・迎撃着陸型のカタパルト発進装置を備えており、双発の早期警戒機「KJ-600」が搭載できるようになった。これにより、003空母は米海軍、仏海軍に次いで、固定翼式早期警戒機を搭載できる3番目の空母となった。

 日本では、中国の空母の脅威に対応するためか、ヘリコプター搭載用の空母2隻をジェット機搭載用の空母に改造しており、韓国でも空母の建造を進めているという。インドには、「ヴィクラマーディティヤ」空母がある。他にも、南シナ海に向かう準備をしている英国の「クイーン・エリザベス」空母など、アジア太平洋地域にはさまざまな空母が登場する可能性がある。

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(翻訳・徳永木里子)