ここ数日、ロシアとウクライナの国境に緊迫した状況が続いており、ロシアはウクライナとの国境付近に軍を4万人まで増強した。米国のアントニー・ブリンケン国務長官は13日、北大西洋条約機構(NATO)の本部があるベルギー・ブリュッセルに到着し、ロシアとウクライナの国境の緊張を取り除くために加盟国と協議することになった。

 ブリンケン国務長官は、ブリュッセル到着後のツイートで「欧州のパートナーと優先事項を話し合い、悪意ある国家行為やその他の挑戦に立ち向かうために協力することを期待している」と書いた。

 また、ブリュッセルの米国大使館は主要先進7カ国(G7)の外相が発表した声明を引用し、ロシアの大規模な部隊増強が地域の安定を破壊し、ウクライナへの脅威となっていると指摘した。

 同日、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、ウクライナのドミトロ・クレバ外務大臣との会談後に共同記者会見を行い、ロシアによるウクライナの東部国境付近での軍増強は不当であり、これを深く懸念していると述べた。ストルテンベルグ氏は、NATOがウクライナの主権と領土保全を強固に支持していることを強調し、ロシアによる挑発行為の中止を訴えた。

 報道によると、ウクライナ軍は12日、ロシアがロシアとウクライナの国境に4万人の部隊を配備したと発表した。米国、英国、日本、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、欧州連合(EU)の外相は同日に共同声明を発表し、ロシアに対し、国際的な義務を遵守し、挑発行為を停止し、緊張情勢を直ちに緩和するよう求めた。

(翻訳・徳永木里子)