中国の臓器移植産業の拠点地(YouTube / Screenshot)

 米テキサス州下院議員ブライアン・バビン氏は10日にインタビューで、「国際社会は中国共産党(以下、中共)による「強制臓器摘出(臓器狩り)」という犯行に対し、長い間沈黙して来た。米政府に「臓器狩り」の罪を追及するよう」訴えた。

 報道によると、中共から暗黙の了解を得た信仰団体や少数民族からの強制臓器摘出問題にストップをかけるため、バビン米議員が昨年12月に発起した「臓器強制摘出停止法案(Stop Forced Organ Harvesting Act)」を、米国の超党派議員たちは3月に上下両院に提出した。これは米超党派議員が初めて提出した「臓器狩り」という人道犯罪に関わる高官や組織を制裁する法案である。

 同法案が米国会で通過し大統領のサインを得れば、米政府は中共が犯した「臓器狩り」という非人道的な暴行の責任を追及する。

 バビン氏はインタビューで、すでに大量の証拠が同犯行の存在を証明できるが、国際社会が沈黙を貫いた理由について、「これは主に中共が軍事と経済を利用して他国を脅迫したためである。米国も利益関係或いは政治的圧力を受け、無意識的にあるいは意識的にこの話題を回避している。しかし、米政府の見て見ぬふりする時間が長すぎた」と述べた。

 バビン氏は「一般のアメリカ人は、今起きている臓器狩りという犯行を知らないと思う。この問題を知るアメリカ人が多くなれば、その犯行を抑制する可能性が高まる」と示した。

 『種族絶滅の研究及び防止』という雑誌が2018年に発表した報告書によると、中共による臓器狩りの犯行は、法輪功学習者への「Cold  genocide(コールド・ジェノサイド)」を覆い隠した。「コールド・ジェノサイド」とは長期間にゆっくりと密かに進行している、某集団を絶滅する罪である。同報告書は、江沢民元中共リーダーが1999年に法輪功学習者への迫害を発起してから、国際社会に注目されないように徹底的に、法輪功学習者という団体を絶滅し続けていると考える。

 バビン氏は「中共による法輪功学習者への迫害は悪名高く、臓器狩りの証拠の多くは法輪功学習者によるものだ」と話した。

 現在、ウイグル人が「臓器狩り」されたケースはまだ多くないが、大規模に不当収容されているウイグル人もそのうち「臓器狩り」の被害者となり得る。また、キリスト教徒といった宗教組織とその他の少数民族も同じ危機に晒されている。

 バビン氏は米国会に法案の通過を促し、「人々が殺されている、この事実を回避し続ければ、その暴行が継続し続ける」と訴えた。

(翻訳・北条)