NASAの小型ヘリコプター(イメージ:NASA/JPL-Caltech)

 米航空宇宙局(NASA)は3日、インジェニュイティ(Ingenuity)の小型ヘリコプターが火星に着陸し、地球外で初飛行に挑戦すると発表した。

 NASAのジェット推進研究所(JPL)は同日、「火星ヘリコプターの着地を確認。パーシビアランスの腹部から最後の10cmの降下を遂げ、着陸成功し、火星探査車(マーズ・ローバー)との4億7100万キロの共同運航を終えた」とツイートした。

 インジェニュイティの担当チームのトップエンジニアであるボブ・バララム氏は4日に更新したメッセージの中で、「1903年にライト兄弟が地球上で初めて動力飛行を成功させた際に使用した、航空機の片方の翼を覆っていた生地をインジェニュイティに搭載し、このマイルストーンに敬意を表する」と述べた。

 NASAのジェット推進研究所のツイートによると、インジェニュイティは、今月11日以降に初飛行を試みる予定で、火星の大気密度は地球の1%しかないため、離陸はより難しくなるが、火星の重力は地球の3分の1しかなく、離陸の難易度を下げるのに役立つという。

 インジェニュイティは、開発に8000万ドル、製作に3年を費やし、火星の環境に合わせて特別に設計・製作されたため、地球上では飛行できない。着陸脚は柔軟性があり、地面に跳ねても折れない。モーターやコンピュータなど、多くの部品が小型化・軽量化されている。また、飛行のコマンドとセンサーや搭載カメラからのデータを組み合わせて、カメラ(30枚/秒)やセンサーで撮影した大量の画像やデータを処理することもできる。さらに、風速などの危険な状況に応じて、飛行方向や速度などを自動的に調整することも可能である。

(翻訳・藍彧)