中華民国国軍の空軍基地が指示を受けて、直ちに戦機を派遣して侵入敵軍に対戦する。(イメージ:フェイスブック動画のスクリーンショット)

 台湾海峡の情勢が緊迫する中、今月は中国共産党(以下、中共)からの電子偵察機と疑われる電子妨害が2度確認された。台湾ミサイルエンジニア張誠氏は、台湾と中国が戦争となれば、実弾より電子戦が繰り広げられ、電磁波を制する者が勝利を手に入れると考えている。

 台湾メディアによると、中共軍機が台湾領空を侵犯する限り、台湾空軍は必ず無線で駆除する。今月、中共の電子偵察機が2度も侵入した時、台湾のレーダーと無線受信機に妨害のノイズが発生し、注目された。

 台湾南西空域の状況を長い間監視している軍事マニア許氏は『アップルデイリー』に対し、11日、18日にそれぞれ2回、20分間に及ぶ妨害が偵察されたと明かした。中共軍が電子戦機器をテストしていると疑われる。

 中共の軍事脅威について、張誠氏は「中共は近年すでに台湾との電子戦を手掛けており、台湾に侵入する軍機にしばしば電子偵察機が混じっている。軍内部あるいは民間システムのいずれも中共の電子妨害を検出したことがあり、つまり中共には初歩的な電子攻撃能力があることを意味し、台湾軍は用心すべきだ」と述べた。

 張誠氏は「未来電磁波を制することができる者が勝利を手に入れる。台湾海峡でもし戦争が起きれば、中共は真っ先に台湾の無線通信を妨害し、情報伝達を阻害するだけでなく、さらに台湾の飛行機ナビ及びミサイルの電子コントロール装置に影響し、台湾軍の反撃能力を弱らせ、衛星システムで無線指示を妨害するだろう」と強調した。

(看中国記者・盧乙欣/翻訳・北条)