中国人民解放軍空軍で製造されたY-9多用途中型輸送機(イメージ:Wikimedia Commons / Danny Yu / CC BY-SA

 米国と中華民国は26日、海上警備分野で協力を強化するための覚書に調印した。同日、中国共産党は今年最大となる20機の軍用機を台湾に侵入させた。

 台湾中央通訊社によると、米国在台協会(AIT)と中華民国駐米経済文化代表処は26日、両国間の交流、協力、情報共有を促進するために、「海上パトロールワーキングチームの覚書」を調印したという。これはバイデン政権が発足してから、台湾と調印した初の覚書である。

 同日、中国共産党は台湾の南西部防空識別圏(ADIZ)に、対潜哨戒機2機、早期警戒機1機、爆撃機4機、J-16戦闘機10機、J-10戦闘機2機、輸送機1機の計20機の軍用機を派遣した。また、爆撃機や対潜哨戒機は、台湾の東側の空域に珍しく侵入した。これは今年最大の侵入行為である。

 これについて、台湾の国防安全研究院の学者である舒孝煌氏は、中国共産党の行動が米台の安全保障協力の強化に不満を表明していると述べた。

 これに対し、米国務省は北京に対し、台湾への圧力を直ちに停止し、台湾との対話を行うべきだと警告した。

(翻訳・藍彧)