1月17日、ホンジュラスからグアテマラを経由して国境を越えようとした難民

 米ニュースサイト「阿波羅ネット」の24日の報道によると、カルロス・ギメネス連邦下院議員(共和党)は21日、FOXニュースの The Next Revolution番組で、最近視察した米南部国境の状況を「現代版奴隷制」と表現しました。その理由は、「国境にいる若い女性が嫌がらせを受けたり、国境を越えるための移動費用の支払いが終わるまで、移民は奴隷契約をさせられる。費用を支払えない移民は殺されてしまう」と語りました。 

 国境にある税関・国境警備局(CBP)の施設の状況について、同議員は「施設に大勢の子どもがいる。男の子と女の子。私が言っているのは16、7歳の子どもではなく、5~7歳の子どもで、彼らは同伴者がおらず自分で国境を越えてきた」と同伴者のいない大勢の幼い子どもが国境にいるようです。 

 同議員の話によると、最も問題なのは、その多くの幼い女の子が性的虐待に遭っており、約30%達しているかもしれないというのです。彼らの親は子どもを米国境に送るのにカルテルに最大6000ドル(約65万円)支払わなければなりません。カルテルは月に5億ドル(約543億円)も稼いでいると推定されています。これらの多国籍カルテルは移民を使って、国境警備員の注意を引く、その隙に守備の薄いところから国境を越えるそうです。 

 同議員はまた「国境危機は多国籍麻薬組織にとって都合がいいが、移民にとっては恐ろしいことで、費用を支払えなければ、米国に入る前に殺されてしまう」と指摘しました。 

 南部国境をもつテキサス州では同州にある連邦移民施設2軒が衛生問題と中共ウイルス感染拡大の問題が現れました。この2軒の施設には同伴者のいない違法移民の子どもを収容しています。これを受け、同州の知事は州の行政に施設の調査を命令しました。そしてツイッターに「バイデン政権は人道的危機を完全な災害に変えた。ある移民施設は、きれいな水道水がなく、しかも新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎、COVID-19)が発生した。別の移民施設でも新型コロナのアウトブレイクが発生している。彼らは国境開放政策の準備ができていない」と痛烈に批判しました。

 プロジェクト・ベリタスが最近公開した動画では、テキサス州ドナ移民収容センター内でアルミブランケットに包まれた何千人もの不法移民が狭いスペースに詰め込まれており、劣悪な環境であるのがうかがえます。

(「新時代news」より転載)