米国トロイ大学の孔子学院(イメージ:Wikimedia Commons / Kreeder13 / CC BY-SA

 米マサチューセッツ州の私立大学であるタフツ大学(Tufts University)は多くの反対の声を受け、孔子学院との契約更新を取りやめると公表した。孔子学院は2015年にタフツ大学と契約し、大学内に設置された。直近の契約更新は2019年9月の2年契約更新であった。

 同大学のウェブサイトによると、2015年以来、同大学で単位非認定の中国語課程を提供している孔子学院は、2021年9月の契約期間満了まで、引き続き関連課程を提供するという。

 孔子学院の本部は「公認される学問の自由を遵守し尊重する」と宣伝していても、実際、海外にいる中国人学生を操縦し、外国人学生に中国共産党の主張に基づいた世論戦宣伝(プロパガンダ)を行っている。同学院は中国人留学生に「言論の自己検閲」を要求し、学校内で中国共産党に関わる敏感な話題の議論を禁止する。また、差別的な雇用を行い、偽情報を流し、異論を持つ人を解雇もしくは雇用を阻止する。

 タフツ大学の孔子学院はマサチューセッツ州の最後の孔子学院である。2020年10月以来、新疆、香港、台湾、チベット、中国から多くの人権活動家がタフツ大学に数度行き、孔子学院の設置を抗議した。抗議の発起人、ボストンチベット人協会のオロ・バユル(Olo Bayul)氏によると、抗議者は毎週土曜日午後、タフツ大学へ行き、孔子学院の設置を反対する抗議活動を行っているという。孔子学院は北京当局の腕であり、中共という全体主義の政府の代弁者だと同氏が述べた。

(翻訳・常夏)