トランプ米大統領(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 米大統領選が終わってから2ヶ月経った。当時、多くの人々がトランプ前大統領が軍隊を動員して戒厳令の実施を望んでいたが、トランプ氏はそうしなかった。

 米国の元国防長官代行のクリストファー・C・ミラー氏はこのほど、メディア「The Vice」のインタビューを受けた。彼の会話を詳しく解読すれば、答えは明らかになる。

 トランプ氏は2020年11月9日、マーク・エスパー元国防長官の後任として国防長官代行にミラー氏を任命した。当時は11月4日の大統領選を過ぎており、その結果に注目が集まっていた。トランプ氏がこのような重要な時期に国防長官を解任したことで、何か大きなことが起こり、ミラー氏がトランプ氏の軍事動員の命令を実行し、軍事的支配を実施するのではないかという憶測が流れた。しかし、ミラー氏が司会者にどう答えたかを見てみよう。

 彼は「いかなる状況においても、米軍は違法な命令に従うとは思えない」と述べた。また、万が一そのような命令を受けたらどうするかという質問に対し、「憲法や米軍法に違反する命令であれば、それは違法な命令であり、米軍は従うことはない。これは体制的な決定であり、個人的な決定ではない」と答えた。また、「米軍がクーデターに関与することはできない、トランプ氏が自分に不快な命令を本当に下した場合、辞任を選択する」と強調した。

 また、ミラー氏の「トランプ氏が1月6日の演説で国民を扇動し、その演説がなければ連邦議会議事堂襲撃事件が起こらなかった」という返答が彼の立場を暴露した。トランプ氏が仮に戒厳令を下したとしても、国防長官代行であったミラー氏が同命令を実行しなかった可能性があると想像できる。時事評論家の章天亮氏は、トランプ氏が彼を任命した時、恐らく幕僚のアドバイスを受けたが、トランプ氏自身はミラー氏のことをよく知らなかったのではないかと述べた。

(翻訳・徳永木里子)