米国東部時間2021年1月19日、離任スピーチを発表するドナルド・トランプ米大統領(ホワイトハウス動画のスクリーンショット)

 米上院でトランプ前大統領への弾劾訴追裁判が行われる2月9日を目前に、2月2日、トランプ氏は弾劾は違憲だとする正式な書簡を上院に送った。

 連邦議会議事堂襲撃事件において、トランプ氏が反乱を扇動したとして、下院で1月13日に232対197票でトランプ氏が弾劾訴追された。

 トランプ氏は弾劾が「違憲」であると主張した。すでに大統領ではなくなり、たとえ弾劾されても罷免できないからだ。

 「憲法では、弾劾は任期中の大統領に対するものだと規定されており、第45代大統領は現在『大統領』ではないため、上院が『罷免すべき』という弾劾項目を認定することができない」

 また、トランプ氏は扇動を否定し、「罪を犯したことがなく、米大統領の職務を忠実にこなし、いかなる時も『米国憲法』を守り、保護し、擁護してきた」と述べた。

 1月6日の連邦議会議事堂外での演説において、選挙結果に異議を唱えたのは第一修正案の権利に基づくと、トランプ氏は述べた。

 最後に、トランプ氏は上院に弾劾案第一条の撤回と無罪を要求した。

 1月31日、トランプ氏はデイビッド・シェーン弁護士とペンシルベニア州の元検察官であるブルース・L・キャスター・ジュニア弁護士が新たに弁護チームに加わったことを発表した。トランプ氏の弁護チームは弾劾裁判で「違憲」と「政治の武器化」に焦点を当てる見通しだ。

(翻訳・北条)

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