(イメージ:パブリック・ドメイン)

 オーストラリアの「ローウィ国際政策研究所(Lowy Institute for International Policy)」が先週、世界98か国の防疫対策を分析評価した報告書を発表した。台湾が3位で、中国は情報の不透明性により評価対象外となった。

 ロイター通信28日の報道によると、オーストラリアのシンクタンク「ローウィ国際政策研究所」が世界防疫対策を分析した結果、トップスリーはそれぞれニュージーランド、ベトナム、台湾であり、イギリス、インドとアメリカが最下位となった。

 同研究所によると、中国は公開データが不足しているため、対象外となった。

 2月1日、中国外交部の汪文斌報道官は記者会見で、中国の感染情報公開制度は最も透明であり、中国共産党の指導の下、最も効果的な防疫対策を取っていると主張した。

 しかし、中国共産党政権のいわゆる「情報が最も透明だ」、「防疫対策が最も有効だ」というのは中国人を洗脳、騙していると疑問視されている。

 「ボイス・オブ・アメリカ」は、「中国共産党当局が流行初期に不当な隠ぺい、誤った情報を流したため、武漢で爆発的な流行となった。現地で実施された未曾有の規模の人権を無視したロックダウンは世界を驚かせただけでなく、中国の民衆を苦しませた。その後、北京当局は一貫して、中国共産党の指導の下で『すばらしい防疫成果を成し遂げた』と鼓吹してきた」と報じた。

 『中国戦略分析』誌の社長李偉東氏は、中国の防疫対策は非人道的であると批判した。「感染が確認された地区の市民の外出を一切禁じたことや、感染者あるいは感染の疑いがある患者のドアを外から封鎖し、ひいては閉じ込められた子どもが餓死したことなど、これらの『驚くべき防疫対策』は称賛すべきではない。本当に有効な防疫対策は台湾やニュージーランドの政策である」

 同報道では、台湾やニュージーランドの防疫対策が有効だと世界各国に認められたことに対し、中国政府は明らかに不快感を示していることに言及した。ニュージーランドの防疫対策が功を奏したと称賛されているとき、ニュージーランドから輸入した冷凍牛肉からウイルスが見つかったと、中国政府は発表したのだ。

(翻訳・北条)

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