2017年、その時の大統領トランプ氏と連邦議会下院議長のペロシ氏(DoD photo by U.S. Air Force Staff Sgt. Marianique Santos, Public domain, via Wikimedia Commons)

 ナンシー・ペロシ下院議長は1月21日、ドナルド・トランプ氏に対する上院裁判が発動されるために、弾劾書類をすぐに上院に送ると述べた。ペロシ氏は、民間人になったトランプ氏への政治弾圧を続けているように見える。

 ペロシ氏は21日の記者会見で、トランプ氏を告発しようとしている下院の弾劾担当官(検察官)が時間調整について上院と連絡を取っていると述べた。

 上院で6年間少数派であった民主党は現在多数派になった。また、共和党のミッチ・マコーネルの代わりに、上院の多数派リーダーは民主党のチャック・シューマー氏が務めている。しかし、彼らは弾劾裁判の手続きを含め、上院での連携が期待されている。

 バイデン氏のホワイトハウスのジェン・サキ報道官は21日、バイデン氏がトランプ弾劾について、どのような道筋、ペース、ステップ、メカニズムを議会が決定するかを述べた。

 共和党は、退任したトランプ氏を民主党が弾圧したことが、バイデン氏が表明した団結のメッセージと矛盾すると批判している。

 サウスカロライナ州のリンゼー・グラム上院議員は1月20日、「トランプ元大統領の2度目の弾劾はアメリカにとって悪いことであり、我々(共和党)はそのために戦うこと、できるだけ早く、できるだけ一致団結して言う必要がある」と述べた。

 ペロシ氏は、元大統領が暴動を扇動した行動について説明責任を負わなければならないと述べた。

(翻訳・徳永木里子)