米中関係は数十年ぶりの最低点にまで落ち込んでいる。 両国間の貿易戦争や技術・安全保障をめぐる数々の紛争が拡大を続ける中で、米国内では中国共産党が米国の国家安全保障の脅威となるとの見方が主流になりつつある。習近平は近日、スターバックスの元最高経営責任者ハワード・シュルツ氏からの書簡に返信し、米企業が両国の貿易関係を強化することを期待していると述べた。

 中国共産党の公式メディア「新華社」が1月15日に、習近平氏のシュルツ氏への書簡を報じた。習近平氏書簡の中で、「スターバックスが今後も米中経済貿易協力の促進と両国関係の発展に積極的な役割を果たすことに期待する」と述べている。

 現在、スターバックスは中国国内の約190都市に4,700以上の店舗と5万8,000人の従業員を持っている。シュルツ氏は現地に店舗をオープンして以来、頻繁に中国を訪れている。

 報道によると、2015年に習近平氏が米国を国家訪問した際、シュルツ氏はシアトル(北西部)のレセプションで彼に会ったという。

 CNNによると、シュルツ氏は先日、出版されたばかりの著書『Start Again: Reimagining America’s Future(再出発:米国の未来を創造する)』の中国語版を習氏に送った。

 路徳時評によると、スターバックスの元会長兼社長兼最高経営責任者であるハワード・シュルツ氏は、シアトルに住んでいることが多く、バイデン氏の強力な支持者であり、親共産主義者でもある。スターバックスの店舗は中国の至る所にあり、一度スターバックスのコーヒーにハマった人々は、その後スターバックスの文化を容易に受け入れる。

 路徳時評は「1月6日まで、習近平氏は米大統領選の介入に動いており、シュルツ氏もおそらく、その介入に重要な助っ人であるだろう。スターバックスは、全米におけるチェーン店と資本を利用して現地の政治に影響することができ、習氏の手紙はシュルツ氏の仕事への承認と重視と考えられている」と述べた。

 一部のネットユーザーから「中国共産党は米財界と政界の人を買収してアメリカの利権を売り渡すようにしている、トランプ氏こそがアメリカを守る真の英雄だ」とコメントが寄せられた。

(翻訳・北条)

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