遼寧省営口市の7日スーパーマーケットの空の野菜棚(イメージ:ツイッター動画のスクリーンショット)

 1月7日、遼寧省営口市(えいこう-し)で突然の疫病発生のニュースを聞いた人々がスーパーに駆けつけ、食料を買い込んで備蓄したことをネットユーザーが明らかにした。そして、多くの団地は突然封鎖され、いくつかの地域は有刺鉄線のフェンスで囲まれている。今のところ公式メディアでの報道はない。

 一部のネットユーザーは、営口は遼寧省で最も被害が大きかった都市である瀋陽と大連の間に位置し、二つの大都市の人々との接触が非常に密接であるため、営口が免れないかと危惧していると分析した。大連での発生から3週間が経過しており、ウイルスの潜伏期間は通常2~3週間であることから、現在の営口での発生は大連との関連性が考えられている。

 ネットユーザーが投稿した動画には、遼寧省営口市の7日スーパーマーケットの空の野菜棚に早朝到着した商品を目指して、住民が争って買い込んでいる様子が映し出されている。また、別のスーパーにも、様々な食品を買い占める住民が殺到した。一方、スーパーは「野菜の不足はなく、十分な供給があるので、慌てて食料の備蓄をしないでください」と風評被害を払拭するための掲示をしている。当局は、疫病との戦いに備えて、営口市の高速道路の入り口に移動式の家宅を設置し始めた。

 

営口の冷水河団地では閉鎖管理を実施している:

 1月7日、河北省石家荘市は流行の深刻さから閉鎖された。

 中国国内メディアの報道によると、石家荘市では7日夜の記者会見で、新たに確認された患者が50人、さらに新たに67人の感染者が出たことを伝えた。石家荘では現在、83件の診断された症例がある。石家荘市で人や車の出入りが禁止され、危険度の高い藁城区(こうじょう-く)から離れる人や車が禁止されている。石家荘では電車と飛行機が運休している。

 報道によると、1月2日以降に確認された16件のうち、結婚式や満月、葬儀などの宴会に出席したケースが多く、4日間で3件の結婚式の宴会に出席したケースもあるという。

 ネットユーザーが投稿した動画には、石家荘市の街全体が静寂に包まれ、道路に車も歩行者もいない。

(翻訳・徳永木里子)