マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官(イメージ:パブリック・ドメイン)

 日本時間10日午前6時10分、ポンペオ国務長官は「本日、私は行政機関と台湾の対応する機関との交流に関するすべての自主規制を解除する。この行動は我々の偉大なる二つの民主国家に利益をもたらすだろう。」とツイートした。

 ポンペオ国務長官は現地時間1月9日午後(日本時間10日未明)、「米台関係に関する自主規制の解除」と題する声明を発表した。

 駐米台湾代表処はこの声明に感謝の意を表し、この声明は米台関係の深さと強さを十分に反映していると考えている。台湾の外交筋によると、米政府は1994年、2001年、2006年、2015年頃に米台関係のガイドラインの微調整を行ってきたが、今回の声明はトランプ大統領就任後初めてのものであり、近年では最も強力な調整であり、米台パートナーシップの「より緊密な現状」を反映したものだという。

ポンペオ国務長官の声明の全文は次の通りである。
 
米台関係に関する自主規制の解除
プレスリリース
マイケル・R・ポンペオ 国務長官
2021年1月9日
 
 台湾は活気に満ちた民主国家であり、米国の信頼できるパートナーであるが、米国国務省は何十年にもわたって、外交官、軍人、その他の役人と台湾の対応する機関との交流を規制するために、複雑な内部制限を制定してきた。米国政府は北京の共産党政権をなだめるために、一方的にこれらの行動をとってきた。しかし、このままではいけない。

 本日、私はこれらの自主的な制限をすべて解除することを発表する。行政機関は、国務長官に委任された権限の下で国務省が発行した台湾との関係に関するすべての「接触ガイドライン」を無効とみなすべきである。

 また、「外務マニュアル」や「外務ハンドブック」の中で、台湾の米国在台湾協会(AIT)以外の部署を通じた行政機関の台湾との接触を許可したり、規制しようとしたりする規定も、その全部を無効にする。台湾関係法の規定により、行政機関と台湾との関係は非営利団体AITが担当することになっている。

 米国政府は世界中の非公式パートナーとの関係を維持しており、台湾も例外ではない。私たちの二つの民主国家は、個人の自由、法の支配、人間の尊厳の尊重という共通の価値観を共有している。本日の声明では、米台関係は、米国の恒久的な官僚機構の勝手な制限に縛られる必要はないし、縛られるべきではないことを確認した。

ポンペオ国務長官の声明の原文:

https://www.state.gov/lifting-self-imposed-restrictions-on-the-u-s-taiwan-relationship/

(看中国記者・黎宜明/翻訳・玉竹)

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