フロリダ州のマット・ゲイツ下院議員(Gage Skidmore from Surprise, AZ, United States of America, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons)

 米国連邦議会の議事堂で世界に衝撃を与えた暴力事件が発生した後、多くの米国共和党議員は、これはトランプ大統領の支持者を装ったテロ組織「アンティフア」によって行われたという証拠があると述べ、国民に偽のニュースメディアの報道に騙されないよう注意を促した。

 1月6日の午後に発生した暴力事件が収まった後に続いた投票結果の認定会議において、マット・ゲーツ下院議員(フロリダ州)は発言の中で、ある技術会社の顔認証技術により、米国議会議事堂に乱入した群衆の中から、2人のアンティファメンバー(フィラデルフィア)を特定したことを強調している。

 またゲーツ議員は、民主党員が議会の議事堂に乱入した暴力行為を単に非難して、この暴力事件を政治的事件として扱ったことに対し、偏っていると非難した。彼は次のように強調している。「これは米国を建設するためであり、米国を引き裂いて破壊するためではない。」

 モー・ブルックス下院議員(アラバマ州)は1月7日、テロ組織「アンティファ」が米国議会での暴力事件の主犯である大きな証拠を提示し、「偽のニュースメディア」に騙されないように国民に注意を促した。

 彼はツイートで、ファシストのアンティファが(彼らの)狡猾な暴徒を操る戦術を使用して、米国議会議事堂への攻撃を丹念に計画していたことを証明する多くの証拠が出てきていると述べている。

 以下証拠:

 証拠1:ある議員は1月4日、アンティフアの脅威が高まっているため、議会の議事堂を離れて自宅に帰らずにオフィスに泊まるようにブルックス議員に提案した。彼はこの提案に従い、4日連続オフィスで眠った。 

 証拠2:この議員は、1月5日に議会の警察が、アンティファがトランプの支持者の服装をして、トランプの集会に潜入しようしていることを、彼に警告したと話していた。

 証拠3:議会の警察は1月5日、(国会議員に)議会議事堂を離れないようにと提案した。

 証拠4:多くの公的な証拠が、議会の議事堂を攻撃した人々の多くはトランプ支持者ではなく、アンティファであったと示している。

 この他に、1月6日午後、議会の議事堂には多くのトランプ支持者がいて、事件発生後、彼らはソーシャルメディアで暴力の映像を共有した。その映像から、黒服の男が議会議事堂の門を鉄の棒で力強く叩いており、周囲のトランプ支持者はとても平和的であることがわかる。前に出て阻止しようとする人もいれば、「アンティファやめて!(No Anitifa!)」と叫ぶ者人もいた。しかし、上に立っていた議会の警察は門を叩く人を傍観しているだけだった。この光景は確かに疑わしいものである。

(看中国記者・程雯/翻訳・神谷一真)