北京市朝陽区の慶豊肉まん店舗(そらみみ (Soramimi), CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

 中国の中共ウイルス(新型コロナウイルス、SARS-CoV-2)は各地で発生し、複数の省で症例が爆発的に増えている。公式に認められた新たに確認された数字だけでも、12月19日に33例に達した。遼寧省、黒龍江省、北京の状況が懸念されている。

 遼寧省大連市は戦時状態に入る

 遼寧省大連市衛生委員会の趙連副部長は12月20日の疫病状況報告会で、市の各級の医療機関は直ちに疫病防止制御のために戦時状態に入ることを宣言した。

 趙連氏によると、同市は19日、以前に無症状の感染者と接触していたレストランのオーナー兼シェフが新たに確認された1件と、無症状感染者が新たに10例増え、うち3例が現地症例だった。

 北京店舗閉鎖

 北京では2月20日の疫病状況報告会で、19日、同市の2例の感染者は海外からだった。1人は12月10日にモスクワから飛行機で北京首都空港に到着した52歳のロシア人男性である。もう1人は12月18日にパキスタンから飛行機で北京首都空港に到着した黒龍江省出身の36歳の男性で、同じ飛行機や車に乗っていた密接接触者は39人に達した。

 北京市は12月19日、朝陽区の慶豊肉まん店舗に関する感染者が確認されたため、朝陽区ホテル大山子は中リスクエリアに分類された。

 また、北京市石景山区委員会宣伝部は、同区が「戦争状態」にあると発表した。

 広東省広州市は緊急事態

 広州市南沙区東涌鎮では、12月20日に現地で新たに確認された症例が報告された後、直ちに封鎖され、うち複数の村が立ち入り禁止となり、患者が受診していた病院も休診し、大規模な検査が行われた。

 今回の新たな症例は到着者用の隔離ホテル「プーリン・ホテル」の雑用作業員である31歳の女性だった。

 黒龍江省で無症候性患者3人を確認

 公式の報道では、19日に黒龍江省綏芬河市現地で感染が発生したと報告されている。

 中国共産党政権が公開した疫病の感染データはずっと外部から質疑されている。しかし、中国共産党に言いなりとなっている中国専門家でさえ、事態は深刻だと認めざるを得ない。中国工程院院士、天津中医薬大学の校長を務める張伯礼氏はこのほど、最近中国各地でクラスター発生が相次いでおり、黒龍江省、山東省、遼寧省、大連市などの地域で発生した疫病は年に数回も発生しているという。

 張伯礼氏は、最近発生したいくつかの局所的なクラスター型アウトブレイクでは、無症候性の感染数が大幅に増加しており、ウイルス感染率の上昇傾向を示しており、今年の12月中旬から来年2月中旬までは危険な時期にあると主張した。

(翻訳・藍彧)