西洋の予言では、「今年は宇宙における神と悪魔の戦いの年である」と言っています。実は、神と悪魔の戦いはとっくに始まっており、今年になって、その主戦場がようやく人間世界へ移って来ました。実のところ、悪魔がすでに人間世界を数十年も支配してきましたが、人間がそれを知らないだけなのです。神は今年から人間社会に対して大規模な清浄作戦を行っているため、宇宙最後の邪悪勢力は間もなく宇宙から取り除かれます。悪魔が人間世界のこの最後の場所で必死に抵抗しているため、今年に入り、大きな出来事が次から次へと沸き起こりました。今年は人類史上、極めて重要な年になるでしょう。

 まず国際情勢を見てみましょう。人間社会は二つの大きな陣営に分かれ、中国共産党が代表する共産主義陣営と、米国が代表する西側の自由社会陣営という対立構造となっています。両陣営は表面上では、水と火の相容れないような関係に見えますが、実は多くの場合、それはただの見せかけに過ぎません。悪魔は自分を偽装するのを最も得意としています。彼らは闇に隠れ、姿を見せず、陰で世界を操ることを好み、人間の前に出る際は必ず正体を隠します。それが悪魔の本質と特徴です。悪魔はとっくに人間世界を支配しています。悪魔に操られる下、人間社会の両陣営は陰で手を繋ぎ、結託しています。

 悪魔は闇に隠れ、陰で人形を操るように人間社会を操っています。一方、世界の表舞台に登場しているのは、悪魔に操られた道化師達です。悪魔は彼らの魂と引き換えに、彼らに人類を制御する権力を与えました。狂気的で人をぞっとさせる道化師達の背後にある糸を辿って行くと、彼らを操る悪魔の手が見えるのです。ここでは、人類の背後に隠れている悪魔の脈絡について、皆さんにお話したいと思います。 

 共産主義の邪悪陣営の源はマルクスの共産主義邪説に帰結します。共産主義邪説の背後のメカニズムについて、筆者の『治国大道』シリーズの補充文章3篇、即ち第16篇の『西側大道』から第18篇の『西側魔道』をご参照ください。それをご覧になれば、人間社会の背後に潜んだ悪魔の脈絡の形成について、より明確になるでしょう。

 マルクスに言及すると、必ずある秘密邪教――サタン教について触れなければなりません。前述したように、悪魔は偽装するのを最も得意としており、彼らは闇に隠れ、本当の姿を見せません。しかし、悪魔がその偽装を剥がした時、二つの局面が考えられます。一つは、悪魔の滅日が近づき、必死に抵抗する中で、悪魔に偽装する余裕がなくなること。もう一つは、人類の末日が近づき、人類が悪魔にすっかり制御され、人間社会は地獄と化し、悪魔は偽装する必要がなくなること。

 悪魔が最もよく使う偽装の手口は、人間に寄生し、憑りつくことです。『共産党宣言』の最初の言葉は「一つの幽霊がヨーロッパを歩き回っている――共産主義と言う幽霊が」というものです。

 マルクスは真実を言っています。彼らは地獄の幽霊で、亡霊です。彼らは人に顔向けできず、正体を見せられないため、人間の体に寄生し、憑りつかなければ、人間社会に現れることができません。共産党は当初、ずっと地下活動を行い、地下組織と呼ばれていましたが、それは彼らの特性です。

 サタン教を言うとなると、「共済会」、「光明会」から話さなければなりません。今、ネットでは、「共済会」、「光明会」が世界をコントロールしようとしている、との噂が広がっています。実は「共済会」や「光明会」そのものはそれほど怖くはありません。彼らはただ一つの秘密結社で、メンバーが互いに助け合う組織に過ぎません。しかし、その高度な秘密性と非公開性が悪魔の好みに合致しているため、人間社会の宿主として悪魔に選ばれたのです。

 悪魔に気に入られた「共済会」、「光明会」はすぐに憑りつかれました。悪魔は地獄から彼らに手を伸ばし、浸透し、腐蝕させました。秘匿性以外に、「共済会」と「光明会」には異なる点があり、それは「共済会」のメンバーは社会の各階層にいますが、「光明会」のメンバーの殆どが、社会に大きな影響を与える上流階層の人達ばかりという点です。例えば、エネルギーを支配する大きな財団、世論をコントロールするマスコミの巨頭、有名人や映画スター、政治家、指導者等、彼らはその秘密会員です。それは悪魔を惹きつける最も重要な要因ではないでしょうか。ですから、悪魔は「光明会」を重要な宿主と決め、この組織に憑りつき、完全に支配し、それにより人間社会をコントロールするのです。

 アメリカは人類の自由民主の灯台で、西側の価値観の代表と称されています。アメリカが倒れてしまえば、西側自由世界も完全に崩壊するでしょう。ご存じのように、1ドル紙幣に印刷された図案は「光明会」のマークです。そのことからも、「光明会」のアメリカでの影響力の大きさが分かります。

 悪魔に憑りつかれてから、「共済会」、「光明会」は陥落しました。しかし、彼らは完全に悪魔の死に体になったわけではありません。この組織には明確な階層があり、悪魔はこの二つの組織の中で、絶えず選択し、審査し、メンバーを増やしています。そして、度重なる審査を通過し、選ばれた人だけが昇級し、最終的に核心階層に入ることができるのです。

 核心階層に入った人は、サタン教の真相に触れることを許され、彼らの真の姿と目的を知ることができます。核心階層に入っていない人達は、それぞれの層に留まり、その階層の事しか分かりません。そのため、たとえ「共済会」、「光明会」に入ったとしても、核心的なメンバーにならない限り、真相を知ることはできないのです。彼らは上の者が下の者を審査し、淘汰し、或いは昇級させ、最高の核心層に入れた人だけがその正体を知ることができます。これが、悪魔が「共済会」、「光明会」の内部で作り上げたサタン教という組織です。

 悪魔が世界を統治する脈絡はサタン教に起源すると言ってもいいでしょう。中国では、彼らは共産主義邪悪政権を作り、中国の人々に危害を加え、アメリカに於いては、彼らはディープ・ステイト(闇の政府)を作り、自由世界を操ります。「共済会」、「光明会」はサタン教と等しくありませんが、悪魔は「共済会」、「光明会」の力を借りて、それに寄生しています。

 つまり、悪魔に気に入られ、憑りつかれた「共済会」、「光明会」から発展したサタン教は本当に恐ろしいものなのです。こうして悪魔は「共済会」、「光明会」という二つの秘密結社の中で、絶えず選考、審査をしてメンバーを増やし、秘密の闇組織、「サタン教」を作ったのです。

 共産主義の教祖であるマルクスはサタン教の信徒で、しかも、その核心階層に入った高級メンバーです。詳しくは、『カール・マルクス、悪魔への道』を参照ください。マルクスがサタン教に加入した過程が、非常に詳細かつ客観的に記録されており、そして、マルクスがサタン教の人間世界における執筆者となった経緯や、悪魔の為に共産主義邪説を書いた全過程を紹介しています。本書は確実な証拠に基づいて書かれており、論点が客観的かつ公正であるため、読んでいただければ、すべてが分かるでしょう。

 お伝えしたように、悪魔の本質は人に寄生し、憑りつき、人間の体を借りて人間社会をコントロールするものです。そのため、彼はまず人間の考えを制御し、人間を彼の体の細胞にし、人間世界を占領します。ですから、彼らはまず一つの理論を作り上げました。それは、人々を洗脳し、迷わせ、人間を支配するための「共産主義」という邪説です。

 サタン教から生まれた共産主義邪説は、人間社会に於いて共産主義陣営を発展させました。今の中国共産党がその代表です。

 一方、西側自由社会に於いては、人々は共産主義を信奉しないため、巧妙に姿を変え、進歩主義や女権主義、環境保護主義や大きな政府、 ポリティカル・コレクトネス、高税率、高福祉などと言葉を置き換えました。それらはすべて悪魔の手口です。白骨の精は時には民間女性に、時には年老いたお父さんや優しいお母さんに変身し、人々を惑わせました。悪魔は西側の自由、民主の隙にうまく乗じたのです。なぜなら、自由、民主は道徳感や信仰心のある人には抑制をもたらしますが、悪魔はこれを限りなく利用するのです。今度のアメリカ大統領選は、まさにその一例ではないでしょうか。

 悪魔は東側と西側の両陣営に於いて異なる姿を見せ、適切なタイミングで適切な方法を用いて世間の人々を惑わせ、世界を手玉に取りました。まさしく白骨の精が色欲を利用して猪八戒を誘惑し、三蔵法師の優しさを利用して法師を迷わせるのと同じ手口です。千里眼を持つ孫悟空だけがその邪悪を見抜けますが、結局、花果山に追い返されてしまいました。悪魔はこのように一歩一歩、世界を支配して来たのです。

 人間社会はピラミッド構造です。トップにいる極めて少数の人が、社会全体に影響を与え、コントロールすることができます。このトップの部分さえ確実に抑えておけば、人間社会全体をコントロールすることができます。悪魔は人間社会のこのピラミッド構造を利用して人間社会を制御し、さらに狡猾な手口を使って、社会の中層、下層階級にいる大多数の人々に浸透し、腐蝕させ、最終的に人類を完全に支配しようとしています。

 表向きは、アメリカは自由民主の手本となっています。以前は確かにそうでした。しかし今、悪魔の長年の努力と営みにより、この手本はすでに腐っています。彼らはアメリカでディープ・ステイト深層政府を作り、それは影政府とも呼ばれ、即ちトランプ大統領が言う「ワシントンの沼地」というものです。

 自由世界の大財団、主流メディア、ネット巨頭(ツイッター、フェイスブック、Googleなど)、左派の政治家、さらに国連、バチカン等、悪魔に支配されていない所があるでしょうか? 陰で悪魔と手を繋ぎ、淫乱し、取引をしていない人がいるでしょうか? しかし、表では彼らは全員、君子面をしています。最近の米大統領選で、これらのことを余すところなく見せてくれたのではないでしょうか?

 表面上では、彼らは中国共産党によって浸透され、腐蝕されたように見えますが、実はその背後に、彼らを繋げるものがあります。それはサタン教そのものです。真相は次第に浮かび上がり、誰の目にも明らかになっています。なぜなら、神と悪魔の戦いはすでに人間社会に移って来たからです。神は今年から、人間社会に対して大きな清浄作戦を開始しました。悪魔もここで最後の抵抗をするでしょう。悪魔が偽装を剥がす二つの局面について先にも話しましたが、今は、正に一つ目の状況に当たります。つまり悪魔の滅亡する日が近づいているため、彼らは偽装する余裕を失い、凶悪な本性を剥き出しにしているのです。

 サタン教は西側自由社会に於いて、人間社会のピラミッド構造を利用して、西側世界をコントロールするディープ・ステイトを作り、世界を操っています。そして、彼らは大多数の中層、下層階級の人々をも、少しずつ浸透し、支配して行こうとしています。もし、全人類を完全に支配してしまえば、彼らは偽装を剥がし、人間社会を地獄にするでしょう。彼らは学校と教育をコントロールし、自由民主の隙に乗じ、自由社会の子供たちに、極端な悪魔思想を注ぎ込んでいます。彼らは共産主義邪説をそのまま言うのではなく、進歩主義や女権主義、環境保護主義などと言い方を変え、人々の頭にポリティカル・コレクトネスという悪魔の規則を作り上げています。また、高税率、高福祉、大きな政府等の理念を用いて、中層、下層階級の人々を誘惑し、社会のごろつきや怠けもの、浮浪者を煽り、彼らの権力を維持しようとしています。彼らはポリティカル・コレクトネスを使い、この規則を突き破ろうとするすべての人々にレッテルを貼り、攻撃をし、報復をし、甚だしい場合は暗殺も行い、恐怖を与えます。BLMがアメリカでこれほど常軌を逸した行為ができたのは、悪魔が長年にわたって営んできた結果ではないでしょうか。

 今年は神と悪魔の戦いの年です。すでに人間世界は戦場と化しています。トランプは神に選ばれた人です。神はトランプの力を借りて人間社会を清浄するでしょう。トランプは誠実で率直な性格の持ち主で、心が優しく、勇猛果敢で、一歩一歩悪魔が人間社会で作った規則を打ち破り、一歩一歩ワシントンの沼地をさらけ出そうとしています。間もなく正体が暴かれる悪魔は、その偽装を剥ぎ取り、最後の狂気を演じています。

 多くの正義を重んじる人々は、左翼が大統領選での公然とした不正疑惑に憤りを覚え、トランプの再選を不安視しています。実は心配することはありません。結果はすでに決まっています。たとえ悪魔が一時狂気になって優位に立てたとしても、前途が曲がりくねっていても、最終的に、トランプは必ず再選するでしょう。しっかり見守って行きましょう。もちろん、その過程において、皆さんはそれぞれ力を尽くし、神の側に立つか、悪魔の側に立つか、誰もがその選択をしなければならないのです。

(文・李道真/翻訳・「万年の旅」グループ)

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