米上院多数派の党リーダーであるミッチ・マコーネル氏(Gage Skidmore from Peoria, AZ, United States of America, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons)

 米上院多数派の党リーダーであるミッチ・マコーネル氏は火曜日、バイデン氏の当選を認めた。水曜日、トランプ大統領は、マコーネル氏の「あきらめが早すぎる」という批判をツイートした。

 12月15日(火)、選挙結果に対するトランプ氏の法的挑戦を支援してきたマコーネル氏は、民主党候補のジョー・バイデン氏が次期大統領に当選したことを初めて認めた。マコーネル氏は 「選挙人団はすでに態度を表明したので、今日は次期大統領のバイデン氏を祝福したい 」と述べた。

 水曜日の早朝のツイートで、トランプ大統領はバイデン氏を祝福したミッチ・マコーネル氏を非難した。「ミッチ氏、あきらめが早すぎた。 共和党は最後まで戦うことを学ばなければならない。国民は怒っている!」

 時事評論家の唐靖遠氏「マコーネル氏のこの態度は、率直に言って、党派的な利益のためにトランプ氏を犠牲にしている。一方で、彼にも個人的な要素があるのかもしれない。彼の妻である趙小蘭(イレーン・チャオ)氏の家族が、中国共産党と比較的密接な関係を持っているということだ」と述べた。

 また、メディアの報道によると、マコーネル氏はまた、1月6日に国会が選挙結果を認定する際に、バイデン氏の当選に反対しないよう上院共和党に呼びかけたという。米国憲法によれば、アメリカ合衆国議会議員は選挙人票を認証する際に異議を唱える権利があり、十分な支持が得られれば、「特別な選挙(Contingent election)」が発動する可能性がある。

 唐靖遠氏は「マコーネル氏は基本的に、上院の共和党員が一斉にマコーネル氏に対抗しない限り、揺れる州での選挙結果に挑戦する上院議員の道を断ち切った」と述べた。

 マコーネル氏の態度の逆転は、多くのトランプ支持者から非難の声を巻き起こしている。元国家安全保障顧問のフリン将軍は「数百万人もの愛国者がトランプ大統領の味方となり、共和党の一部の人たちがしてきたように、我々は失敗したり、屈服したりしない」と述べた。

 マコーネルの変化は、客観的にトランプ氏が大統領特権を使って、米国を救う決心を促す可能性があると考える専門家もいる。

(翻訳・藍彧)