イメージ:ヨーグル / PIXTA(ピクスタ)

 武漢肺炎は四川省で再燃しており、一部のコミュニティでは住民の出入りを禁止するロックダウン政策が始まっている。最近、四川省で封鎖されたコミュニティから複数の動画が流出しており、懸念する声を集めた。

 四川省の省都・成都市にあるコミュニティは12月12日に封鎖され、住民が自宅で隔離された状態を余儀なくされた。日が暮れてから住宅がライトアップされ、住民が自宅のベランダや窓から、コミュニティ全体で一緒に歌を歌って励ました。今年初めの武漢ロックダウン中に、孤立して家にいた多くの人々も夜に歌っていたことがきっかけだった。その後「家で人が死んでいる」ことが発覚した。中国のネットユーザーが衝撃な実態を伝えた。「これは武漢の再現ではないか、歴史はいつも驚くほど似ている」とコメントした人もいる。

 また、一部のネットユーザーによると、12月12日からこのような夜の合唱動画は中国でアップロードが禁止されており、アップロードされ次第削除されている。記事投稿時点では、当該動画は微博のネットユーザーによって転送され続けていた。

 また、四川省のある女性が脱出しよとし、警察に拘束された映像もある。

 12月12日、成都市内からある若い女性がスーツケースを引きずって脱出を試みた。映像によると、女性はまず、出入り口が通行できないために、スーツケースを反対側に投げ捨て、その後、閉塞状況から抜け出すために、その上に登って出て行く準備をしていた。その間、周りの住民と見られる人が勧告していた。女性は耳を貸さず「私は感染していないのに、なぜ出て行かせてもらえないのか」と大声で疑問を呈した。

 警察官が現場に駆けつけ、女性を素早く地面に拘束した後、暴動用フォークで制止し、その後、女性は警察に連行された。

(看中国記者・蔡小葵/翻訳・北条)