7月19日、合同海上軍事演習中の日、米、豪海軍軍艦(写真・アメリカ海軍)

 中国共産党政権の西太平洋進出の野望を受けて、米国はこれに対応するための軍事力を調整した。中国国内の小粉紅(注1)は米国との対戦を待ち望んでいたが、五中全会(中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議)が閉幕した日、中国軍は米国に対して「平和を求め」、「米国の敵対心が減ることを願う」と公言した。

 中国共産党国防部の呉謙報道官は10月29日の記者会見で、「米中両軍関係は両国関係における重要な部分であり、両軍の安定した関係を維持することは双方にとって有益であり、共同の努力が必要だ」と述べた。

 呉氏はまた、10月20日に米中両軍が電話会談を行い、双方が共通な利益分野で協力していくことに合意したと明かした。28日から29日にかけて、危機コミュニケーション工作チームのビデオ会議が行われ、双方は11月中旬に2020年中米人道支援・減災セミナーとビデオ会議による交流活動を実施することでも合意したほか、両軍は年内にも海上軍事安全保障協議のビデオ会議を開催する予定だと示した。

 呉氏はまた、中国は今後も「衝突しない・対抗しない」を堅持し、中米関係を協調・協力・安定の軌道に乗せて前進させるよう努力していくと強調し、米国側に「敵意抑え、挑発控え、コミュニケーションの強化、リスクの管理」などを期待している。 

 これに対し、中国共産党軍の態度は、5中全会で認識が統一した結果との憶測が出ている。

 5中全会終了後の公式報道では、安全、国防、香港と台湾海峡問題についてあまり強調されておらず、すこししか述べていない。

 公式報道では、直接台湾に言及していない。ただ「習近平の軍力を強める思想の実施」を求め、「平和的統一」を重ねて表明した。

 BBCの中国サイトの報道によると、5中全会の内容から見ると、中国共産党高層は内外のプレッシャーに対してある程度の妥協を達成したようだ。

(翻訳・藍彧)