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 8月4日3時30分ごろ、浙江省温州楽清市に台風4号(ハグピート)が中国本土に上陸し、今年2回目の上陸となる。台風の影響で、浙江省温州市、台州市など沿岸部で暴風雨が発生し、複数の高速道路の閉鎖、鉄道の運行中止となった、一部の都市では山津波災害の赤色(注)警報が発令された。

 暴風雨により市内の幹線道路の木が根こそぎ倒され、街や車が浸水され、人は水の中を歩くしかない。11階に住む一人の女性が窓を閉めようとして暴風で転落死した。

 浙江省の一部沿岸部で電力、交通機関などに影響が出ており、台州の温嶺市で33本の幹線と50本の支線が停電し、13万8,400人の利用者が影響を受けた。また、浙江省全域で少なくとも20万人が家から離れた安全地帯に避難させられた。

 4日7時45分現在、浙江省では台風の影響で多くの高速道路が通行止めとなり、寧波駅では110本の列車が運休している。

 交通機関の乱れに加え、山津波災害のリスクも大幅に高まり、一部の都市で山津波災害の赤色警報が発令された。

注:中国の警戒信号のレベルは、一般的に気象災害がもたらす危害の程度、緊急度、展開状況に応じて、Ⅳ(一般)、Ⅲ(軽度)、Ⅱ(重度)、Ⅰ(特に重度)の4段階に分けられ、青、黄、オレンジ、赤の順に表示される。

(翻訳・藍彧)