(左から)弁護士・包龍軍氏、弁護士・王宇氏、趙中元氏の奥さんおよび趙中元氏(写真提供:趙中元)

 北京有名な漢方医趙中元氏は中国当局の脅威を感じて、半年前に中国を離れてカナダに逃れた。先日、彼は「看中国」のインタビューを受け、「709事件(注1)」で迫害された人権派弁護士の治療に当たった所見を明らかにした。

 趙中元氏によると、中国共産党政権が人権派弁護士に対する極めて残酷な拷問方法や治療中に感じたことは衝撃的だったという。

 「709事件」で国家政権転覆罪で服役していた人権派弁護士王全璋氏(44) が釈放されたばかりのとき、趙医師は遠隔診療をした。「王弁護士は服役中に寝させてもらえず、常に脅かされていたため、 精神的ストレスにより、 気のうっ滞が瘀血(気滞血症)を引き起こし、消化器系に影響した」と語った。

 さらに、「王弁護士は非常に芯の強い人である。彼はひどい拷問により体が極度に弱っていたため、釈放されてからも家に帰らせてもらえず、ほとんど軟禁状態だった」と話した。

 趙医師によると、王弁護士は拷問による腰痛、さらに何時間にも続くビンタにより、耳の鼓膜に穴が開き、脳震盪に加え、顔面全体が変形している。「709事件」の弁護士は釈放されても、すぐに家に帰らせてもらえない原因は、拷問の実態を晒されたくないためである。中國当局は弁護士らがある程度回復しないと外に出させないそうだ。

 趙医師はまた、中国共産党は「709事件」の弁護士や民主活動家に対し、拷問や殴打のみならず、精神科の薬を強制的に飲ませ、神経系を破壊していると述べた。

 「民主活動家唐志順は1日3回、1回に20錠の精神科の薬を飲まされた。20錠ほど大量な精神科の薬や睡眠薬を一気に飲まされていたため、出所時は皆呆然としている様子。(中国共産党は)拷問、投薬、脅迫などの手口を使って、法輪功事件の弁護をしていた李平和弁護士、李春富弁護士らを苦しめた。李春富弁護士の奥さんは精神疾患に追い込まれた。李和平弁護士が法輪功事件の弁護をしていた時、法廷で共産党員の回避を要求したため、相当恨まれている。」

 包龍軍、王宇、江天勇、張凱などの人権派弁護士が受けたさまざまな種類の酷刑、身体に残された傷害と後遺症についても言及されたが、これらの内容はあまりにも悲惨なため、省略とする。

 同インタービューで趙医師は、王全璋氏の釈放を除けば、「709事件」の始終を目撃したと語った。

 「あの暗闇な時期の圧迫感は息苦しいものだった。『709事件』以降、人権派弁護士はますます少なくなり、政府と関わる事件であれば、引き受けることを恐れた。たとえば、法輪功の弁護を受けてしまうと、中国共産党に反対していると思われる。法輪功団体の弁護を引き受けた弁護士は、法輪功を学んでいると決めつけられ、拷問で法輪功を学んでいると自白させられる。一旦認めると、さらに残酷な手段で迫害される。」

 記者が「法輪功を学んでいる人が弁護士に依頼することはできるか」について尋ねると、趙医師は「もちろんできる。弁護を受けることは人権だ! 誰でも弁護士を雇う権利があるし、それに法輪功を学んでいる人たちはみな非常に善良な人たちである」とはっきり答えた。

 なぜ中国で善良な人々が迫害されているのかについて、趙医師は「中国の支配者と正反対にあるからだろう。中国共産党は悪の塊で、悪は善を嫌うため、善良な人が増えると、悪が際立つではないか」と自身の考えを述べた。

 インタビューの最後に趙医師は「『709』弁護士(注1)とは長年の付き合いを通じて、彼らをよく知っている。『709』弁護士らは非常に正直な人たちで、中国共産党の弾圧対象の弁護をしただけで、中国共産党の目の敵にされた」と語った。

注1:「709」事件とは、2015年7月9日以降、中国の人権派弁護士や民主活動家らが 国家政権転覆容疑などで 一斉に拘束されたことで、「709」弁護士は同事件の弁護士のことを言う。

(看中国記者・朱莉/翻譯・藍彧)