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 中国でいくつかの省の学校が授業を再開し、武漢肺炎が終息していると思い気や、最近、湖南省、陝西省、広東省などの多くの学校で「ライノウイルス」の感染が報告されていた。風邪や咳、発熱を引き起こす症状が武漢肺炎とよく似ている。「ライノウイルス」という新しい言葉が保護者の間で広まった。

 ライノウイルスという言葉は聞き慣れないかもしれないが、実は人の呼吸器感染症を引き起こす一般的な病原体である。これまでに120種類以上の血清型が発見されており、ヒトウイルスの中で最も血清型が多いとされている。また、ライノウイルスは風邪の原因となる病原体でもあり、特に3歳未満の乳幼児や高齢者がかかりやすい。現在、ライノウイルスのワクチンはまだ開発されていない。

 ライノウイルスは季節を問わず世界中に生息しており、主に春や秋、気温が急降下時、特に人混みの中や空気が循環しないところに感染する。ライノウイルスは、主に患者やウイルス保有者によって感染し、数日間物体の表面で生存することができるため、飛沫を通じて直接または間接的に接触することで呼吸器に侵入して広がる。

 そのため、ライノウイルスに感染したら、他の人に広めないように自宅で過ごすのがベストである。

(翻訳・藍彧)