(イメージ:ネット写真)

 ボイス‧オブ‧アメリカによると、米国立衛生研究所(NIH)の調査で、多くの科学者が外国機関との連絡や、ひそかに外国資金を受け取っていた疑いがあることが分かった。この調査によると、現在、 少なくとも54人のNIHの研究助成を受けた科学者が解雇されまたは辞職した。

 NIHは87の機関に対して189人の科学者を対象にした調査で、約70%の科学者が外国からの資金援助を受けていた事実を隠しており、約54%が外国の人材プログラムに参与していたことを隠していることを明らかにした。主に中国共産党の人材募集プロジェクト「千人計画」への参加隠蔽で、隠蔽した資金のうち93%がある中国機関からのものだった。

 調査対象の多くは50代のアジア系男性で、調査を受けた人の約4分の3がNIHの助成金を受け、半分近くが2つの助成金を受けており、金額は1億6400万ドルに達している。

 NIHの院外研究責任者であるマイケル・ラウアー(Michael Lauer)氏は「サイエンス」誌に対し、「驚くべきことではない」調査対象の82%がアジア系であることは「中国(共)の人材募集計画の目標だ」と語った。

 長年にわたり、中ごく共産党の「千人計画」は高給を使って大量の米科学者の参加を引きつけた。米国は、これらの科学者を利用して米国の科学技術を盗み、米国の国益に脅かしていることを非常に懸念している。

 先週、ハーバード大学の著名な化学者チャールズ・リーバー(Charles M.Lieber)氏は、千人計画との関係について連邦当局に不実な供述をしたため、起訴された。

(翻訳・柳生和樹)