アフガニスタン大統領アシュラフ・ガニー(Ashraf Ghani)(Wikimedia Commons パブリック・ドメイン)

 中共ウイルス(別称、新型コロナウイルス)の感染力は極めて強く、感染ルートも多様である。先日、あるアフガニスタン政府関係者によると、大統領官邸では少なくとも20人の職員がウイルスに感染し、感染源は一通の公文書であるという。ロイター通信が18日に報じた。

 ロイターによると、アフガニスタンの某衛生担当官が18日、大統領官邸では少なくとも20人の官員が中共ウイルスに陽性反応を検測されたため、70歳の大統領アシュラフ・ガニー(Ashraf Ghani)氏はデジタル機器を用いて閣僚と交流せざるを得なくなったと明らかにした。

 当該報道によると、多くの職員たちが感染した原因は、首都カブールに位置する大統領官邸に届いた一通の公文書だった。感染された職員の多くは本月初め頃から体調不良を感じており、ウイルス検測を受けたという。

 この匿名の人物は取材に対し、ウイルスが付着している一通の公文書が某政府機関から大統領官邸のあるオフィスに届けられたことが、大統領官邸内の職員が感染者になった原因であると示した。

 この人物はまた、ウイルス検測結果が発表された時、感染が確認された一部の職員はまだオフィスで仕事しているため、結局、彼らを家族から離れて隔離する処置をせざるを得なかったと話した。しかし、実際の感染者はこれだけではないだろうとの見方も示した。

 当該報道ではある政府関係者の話を引用し、アフガニスタン大統領アシュラフ・ガニー氏は最近胃に異変があると自覚しており、政府関係者との接触を自粛しているとした。会議はデジタル方式で行い、大統領は少数の核心的な閣僚としか直接面会しないという。

 この記事の公開まで、アフガニスタンでは累計933人が確診し、30人が死亡。ただし、衛生官員の話によると、検測能力が限られるため、アフガニスタンの実際感染者数は公的な統計より遥かに多いと考えられる。アフガニスタン衛生部からは、もし国家の施設を改善できないなら、数百万人が感染する恐れがあり、アフガニスタン全国は災難に遭ってしまうと警告を呼び掛けた。

(翻訳・Jerry)