中国はかつて、神州として知られていました。神と人とが共存した土地を表し、神々が豊かな文化を地上にもたらしたと信じられていました。古代人は天地人の融和を求め、自然に任せることを重んじました。

 しかし、1949年に中国共産党が権力を握り、この精神的な継承文化を脅威と見なし、数十年にわたって伝統文化の破壊を試みてきました。ほぼ全てが破壊されるところでした。

 ところが、2006年、中国人アーティストたちがニューヨークに集い、「中国の正統文化を復興させる」という使命のもとに1つになりました。

 そして現在、中国の神伝文化を復活させる神韻の7つの方法が編み出されたのです。

【1】優れた芸術形態の復興:中国古典舞踊

 神韻芸術団の中核にあるのが、「中国古典舞踊」という目を見張るような舞台芸術です。勢いのある宙返りや優美な踊りは、世界でも有数のアスレチックで表現力に溢れた芸術の形態です。

 伝統的な美観は、宮廷や古代の演劇を通して、人々の間で継承されてきました。数千年にわたり洗練を重ね、最終的に今日知られる広域で明確な特徴のある中国舞踊の形態へと発展しました。

 中国の奥深い伝統文化が、中国古典舞踊に織り込まれているため、その動作は実に表現豊かで、人物の性格や感情を明確に表すことができるのです。どの時代でも、生き生きと描写する力は比類ないものです。

 現代中国では、この舞踊形態に軍事的なスタイルや現代舞踊を混入しているため、人々は何を鑑賞しているのか分からなくなっています。神韻の舞台だけが、中国古典舞踊の最も純粋な形態です。もともとの様式を継承し、伝統美を保存しています。

 中国古典舞踊の歴史と特徴については、「中国古典舞踊とは」をお読みください。

【2】東西を融合した革新的なオーケストラと伝統的なベルカント唱法

 東西の古典楽器を融合した神韻オーケストラのオリジナル曲は、世界のクラシック音楽に全く新たな領域を切り開きました。数々の賞を受賞している音楽家や評論家に称賛されています。

 爪弾きが特徴の琵琶や、魂を揺さぶるような二胡のような東洋の楽器が、中国の異なる王朝、地域、民族特有の旋律を甦らせる一方で、クラシックのフルオーケストラが基盤となり融和していきます。

 古代の人々は、徳の高い優雅な音楽には、治癒能力があると信じていました。身体を平穏な心と統一させます。神韻の音楽では古典的な作曲手法と旋律だけが用いられています。

 神韻はまた、ベルカント唱法を採用しています。古代の中国の劇場や早期のヨーロッパのオペラでは、同じ方法で唄われていました。しかし高い音域での発声法は、東西の両方で失われていました。

 神韻の歌唱家たちの養成では、この最も伝統的で古典的な唱法が用いられていることが特徴です。

【3】中国の豊かな民間・民族伝統を讃える

 中国本土には、50以上の民族が居住し、地上でも最も多様性のある国に数えられます。それぞれの民族には、豊かな文化、特徴、芸術、装束、伝統的な信仰があります。多くの民族は、数千年にわたる誇るべき歴史を有します。

 神韻は中国の民間・民族文化の闊達な精神を舞台で謳歌します。まばゆい衣装、独特のリズム、ユニークな踊りのスタイルなど、振り付けから作曲に至るまで、様々なテーマを享受しています。雪帽子をかぶったヒマラヤの山々、雲南省の段々になった丘、そしてモンゴルの草原にまで、お連れします。

(つづく)

(神韻芸術団ホームページより転載)