中国の経済発展は低迷に陥り、3年間にわたる新型コロナと「ゼロ・コロナ」政策の影響で、多くの外資系企業が次々と産業を移転した。そのうち、中国の失業率が急増し、多くの工場が倒産した。

 公開されたデータによると、日本では東芝の33の工場が中国からベトナムに緊急移転し、40万人が失業した。アップルの下請け工場だった東莞の5つの大手工場は注文を受け取れず、3つの工場が倒産し、12万人が失業した。さらに悪いことに、企業倒産の波により、これらの失業者たちは再就職に取り組む際に、非常に深刻な状況に直面している。

 厳しい就職状況に対して、多くの中国人はほかに選択肢がなく、外国で仕事の機会を求めるしかなくなった。特に隣国のベトナムは彼らの第一選択となっている。統計によると、すでに130万の中国人がベトナムへ仕事を求めに行ったという。

 昨年だけでも、ベトナムの輸出入総額は7325億ドル(約98兆円)に達し、広東省の12470億ドル(約167兆円)にはまだ及ばないものの、これはサプライチェーンの移行の初期段階だ。このまま続けば、ベトナムが追いつく勢いはますます加速するだろう。

 ベトナムは現在、電子機器製造、紡績、家具などの分野ですでに中国をリードしている。昨年5月までの統計データによると、これらの3つの産業において、アメリカの輸入シェアのうち、ベトナム製品の割合は中国を超えたという。

 現在、ますます多くの中国人がベトナムで働いてお金を稼ぐことを選択した。あるネットユーザーは、かつて中国の経済が急速に発展していた時期、多くのベトナム人が中国で働いていた。現在はその逆で、多くの中国人がベトナムに向かっており、今後このような傾向がますます顕著になるだろうとコメントした。

(翻訳・吉原木子)