マンハッタンでのパレードの横断幕には、「中国共産党は中国を代表するものではなく、国を愛することは党を愛することではない」と書かれた。(大紀元より)

 中国当局が3年間をわたって実施していた「ゼロ・コロナ」政策は、民衆の経済や精神に大きなダメージを与えた。中国で人気のQ&Aサイトである「知乎(ちこ)」でこのほど、あるネットユーザーが「この3年間であなたにとって最も変わったことは何ですか?」という質問を投稿し、多くのネットユーザーが「愛国心が弱まった」と答えた。

 この問題に対して、北京のネットユーザーは「もう昔のように愛国的ではない。変わったきっかけは、昨年1年中、『ゼロ・コロナ』政策に振り回されたことで、心身が疲れた」、「そんなに愛国的でなくなって、国が聳え立たなくてもいい、庶民の尊厳が欲しい」、「国家は国家、人民は人民だとはっきり区別できるようになった」とコメントした。

 また、もうこれから軽々しく信じることはないと考えるネットユーザーもいた。「わずかに残っていた信仰が完全になくなった。ニュースに対する信頼はゼロになった。無邪気さが崩れた」
この他、一部のネットユーザーは、「この3年間、私は人の心とは何かを理解できた。黙ることを学んだ」、「人は人間性を失ったら、犬や豚にも及ばないことが分かった」、「商売ができなくなり、仕事を失い、髪の毛はますます少なくなった」と嘆いた。

 ネット上の大量なコメントに対し、あるネットユーザーは「1、もはや簡単に専門家を信用しない。2、もう簡単にメディアを信じない(ソーシャルメディアも含む)。3、もう声を出したくない。無駄でしかも災いを招く。4、国の勃興に興味を失った。5、自分と家族のことしか考慮しない。6、未来への自信がなくなった。7、国民の素質の向上にもう期待しない」とまとめた。

 多くの中国人は中国を中国共産党(以下、中共)と混同している。しかし、愛国と愛党は全く別のことで、中国、中共、中国人民などの言葉はそれぞれ異なる意味を持っている。「全世界脱党支援センター」の報道によると、中国人は子供の頃から、「共産党がなければ、新中国がない」、「愛党=愛国」などと教育されてきたため、中共を中国、中国歴史、中国文化と誤って混同してきたという。しかし、現在、多くの中国人は中共と中国をはっきり区別できるようになった。

(翻訳・吉原木子)