保護者が警察に囲まれ、地面に押し倒されている。(YouTube動画のスクリーンショット)

 中国河北省邢台市(けいだいし)のある中学校でクラスターが発生し、学校側は学校を閉鎖した後、陰性と陽性の生徒を混在させて住まわせ、親に知らせずにひそかに生徒を隔離施設に送った。関連ニュースが流れた後、約300人の保護者が現地政府に解決を求めに行ったが、警察に鎮圧され、両者の間で衝突が勃発した。

 河北省邢台市任澤区の第二中学校でこのほど、クラスターが発生し、学校側は保護者に通知せずに生徒たちをどこかわからない隔離施設に送ったため、保護者たちが心配と不満で、現地政府へ相談に行った。役所には約300人の保護者が集まり、当局はすぐに大勢の警察官を現場に派遣し、鎮圧した。

 ある保護者は2日、大紀元時報に対し、「私の子供は邢台市任澤第二中学校に通っており、学年ごとに12クラスあり、クラスごとに約50人がいる。私の子どもがいる学年の子どもたちは全員隔離施設に送られた。残った他の学年の子どもたちはどこにいるか分からない。私たち保護者らは10月29日の夜になって、子供たちを学校からどこかに移動させたことを知ったが、どこに送られたかは分からない。学校側も保護者に伝えず、親たちが推測して、互いに伝え合っている」と述べた。

 ネット上の動画では、役所前で保護者らは学校側のやり方に不満を表明し、政府に説明してもらおうとしたが、現場にいた大勢の警察官が「下がれ」、「後ろに下がれ!」と叫んでいる様子が映っている。その後、双方が押し合い、ある女性が「警察が人を殴った!」と叫ぶ声が聞こえてきた。現場は混沌としていた。

 別の動画では、複数の保護者が警察に囲まれ、地面に押し倒されている様子が映っている。一人の母親が抵抗してもがこうとしたが、制圧されていた。現場では保護者の泣き声も聞こえてきた。

(翻訳・藍彧)