中国遼寧省大連市にある高層ビル「凱旋国際ビル」は27日午後、大火事になり、7時間余り燃え続けてようやく火勢がコントロールできた。当局メディアによると、死傷者が出ていない。

 中国メディア『澎湃新聞』の報道によると、27日16時頃、凱旋国際ビルの19階で火事が発生し、炎がすぐさま外壁まで燃え上がった。火勢はビルの外壁に沿って広がり、燃え尽きた物がビルの上層部から次々と落ちた。7時間余りでようやく消火できた。

 現地のネットユーザーが投稿した動画によると、28階建ての凱旋国際ビルは19階の高さから最上階まで燃え上がり、濃い煙がもうもうと立ち込めた。燃えた外壁が剝がれて絶えず下に落ちてきた。炎は外壁だけでなく、ビル内の部屋の中にも蔓延し、ビルの鉄筋コンクリートが見えるほど燃え続けていた。動画の撮影者は「ビルが崩れ落ちそう。消防士は入れない」と語った。

 凱旋国際ビルは遼寧省大連市金州区金馬路1号に位置し、延床面積は63,000平方メートルである。築10年の28階建てであり、大連経済技術開発区のシンボルマークとなっている。火事発生時、契約中の419世帯818人は全員避難できており、死傷者が出ていないと当局メディアは報じた。

(翻訳編集・常夏)