ジョシュ・ホーリー上院議員(ミズーリ州・共和党) と エリス・ステファニク下院議員(ニューヨーク州、共和党)(Public Domain via Wikimedia Commons)

 各国によるアフガン退避作戦が行われている同国のカブール空港付近で26日、2度の自爆テロが起きました。時事通信によれば、少なくとも60人が死亡、140人以上が負傷し、米軍は少なくとも13人が死亡、18人が負傷しました。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は26日、 Telegramで、関与を主張する声明を発表しました。

 また、米中央軍のケネス・マッケンジー司令官は記者団に対し、米兵が国外退避を希望する人々の保安検査を行っていた空港ゲートで、自爆後に米兵とアフガン人に向けて発砲があり、銃撃戦となったことを明かしました。

 フランス通信社AFPの報道によると、航空機に乗ろうと集まった人々の間で、爆弾がさく裂し、事件現場はショック状態となった生存者らが立ち上がるなか、家族らを捜して必死に助けを求める叫び声が響いたそうです。

 米国防総省のカービー報道官は26日、「アビー・ゲート(Abbey Gate)での爆発は複雑の攻撃の結果であり、多数の米国人および民間人が犠牲になったことを確認している。また、アビー・ゲートから少し離れたバロン・ホテル付近でも、少なくとも1件の爆発を確認している」とツイートしました。 

 自爆テロについて、欧米諸国は先に、空港を狙ったテロの恐れがあると発表していました。しかし退避期限が5日後に迫るなか、アビーゲートでは多くの脱出希望者が集まっていました。またバロン・ホテルは、欧米諸国による退避作戦の一環で使用されてきました。

 米軍に死傷者が出たことを受け、トランプ氏は26日、声明を発表し、夫人とともに犠牲となった米軍の遺族に哀悼の意を表すとともに「この悲劇は決して起こしてはならなかった。そのため、私たちの悲しみはさらに深く、理解しがたいものとなっている」と自爆テロを防げたはずだと指摘しました。

 また、共和党議員はバイデン氏に大統領職の辞任を求めました。

 共和党のホーリー上院議員は、「今、彼(バイデン)にリーダーとしての能力も意志もないことが明白となった。辞任しなければならない」とバイデン氏の辞任を求めました。

 共和党下院ナンバー3のステファニク議員は、「この恐ろしい国家安全保障上および人道上の大惨事が起きたのは、バイデン氏がリーダーとして弱く、無能であるからにほかならない。最高司令官にふさわしくない」とツイートしました。

 撤退の失策により、米国でメディアや共和党からずっと非難を受け続けてきたバイデン氏は26日のホワイトハウスの演説で、実行犯を追い詰めて代償を払わせると警告するとともに、退避作戦を米軍の撤退期限である8月31日まで継続する方針を示しました。

 27日未明、3度目となる大きな爆発がありましたが、 タリバンのムジャヒド(Mujahid)報道官はツイッターで、爆発は米軍部隊が装備を爆破処理した際のものであると説明しましたが、事実かどうかは今のところ確認されていません。

(新時代Newsより転載)